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校長挨拶

第23代校長 仲山 嘉彦(令和2年4月1日着任)

 本校のホームページをご覧くださいまして誠にありがとうございます。

 本校は、1919年(大正8年)に創設された100年を超える歴史を持つ県内有数の伝統校であり、経済や経営について学習する商業系と食料生産や環境について学習する農業系の2つの専門課程を有しています。

 本校では、「伝統を胸に 未来(あす)に向かって 花開け」のキャッチフレーズのもと、確かな専門性と高い人間性を育む教育活動を行っています。卒業生の方々は、産業界のみならず政治や行政などの分野でも活躍されています。その方々のおかげもあり、本校は長年「羽実(はじつ)」の愛称で親しまれ、地域の方々からも支えられてきました。

 生徒は、普通科目に加え商業や農業に関する専門科目の学習をとおして、将来の産業人としての意識を醸成しています。また、学校生活全体をとおして社会性や人間性を磨いており、部活動や地域と連携したボランティア活動、或いは、専門課程の競技会や資格取得など様々な場面で活躍しています。

 中学生の皆さんへ。社会に出たときにすぐに役立つ意識と知識と技術が身に付くこの羽生実業高校で、将来、プロフェッショナルとして活躍するための第一歩を踏み出しませんか。

校長式辞
校長室

令和2年度~校長室

令和4年度3学期始業式 校長講話

1月10日(火)に3学期の始業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

明けましておめでとうございます。新年を迎えて、気持ちも新たにしていることと思います。本日は、新年のスタートに当たり、「可能性」ということについてお話します。皆さん、東京箱根間往復大学駅伝競走を知っていますか。通称箱根駅伝と呼ばれていて、テレビ中継もされています。この大会は、関東の大学駅伝で、20校の大学と1つの連合チームの合計21チームが、1月2日、3日の2日間を掛けて、東京都千代田区大手町から神奈川県箱根町の芦ノ湖までの往復、合計217.1kmの距離を10区間に分けて10人の選手で競います。区間距離は、最短20.8km、最長23.1kmです。陸上競技のリレーではバトンを使いますが、駅伝は肩から掛けるタスキを受け渡します。今回お話しするのは、今年の大会ではなく、昨年の大会での出来事です。箱根駅伝に出場できる大学は、前年度10位以内のシード校と予選会の上位10校です。埼玉県にある駿河台大学という大学が、その予選会を勝ち抜き箱根駅伝初出場を果たしました。大会結果としては、総合順位19位でしたが、繰り上げスタートにならず、最後までタスキをつなげました。繰り上げスタートとは、1位チームからある規定の時間差がついてしまった場合にランナーが中継所に到着する前に次のランナーを出発させるルールです。駅伝においては、タスキがつながらないことは屈辱的なこととされています。平成以降で初出場を果たした学校は10校しかありません。出場するだけでも大変なことですが、その中で繰り上げスタートとならず、ゴールまでタスキをつなげたのは、駿河台大学で4校目。正に快挙でした。この駿河台大学に、今井さんという選手がいました。この方は、中学校の体育の先生ですが、心理学を学ぶために仕事を2年間休職して大学3年生に編入しました。そして、駅伝部に入部し、箱根駅伝では4区に起用されました。選手は、1km平均3分前後で走り、1つの区間で約1時間~1時間10分の間走り続けることになります。大変厳しい競争なので、選手に声掛けして励ますために、監督が伴走車という車に乗って選手の後をついていきます。一般的に大学生の年齢は18歳~22歳ですが、この時、今井さんは31歳でした。19位でタスキを受けた今井さんは約10kmを過ぎたところで1人に抜かれ20位に落ちます。その時、監督から「お前、意識あるんだろうな。何か見せないといけないんじゃなのか」と気合の入った声が飛びました。残り3キロになり今井さんの表情が苦しくなると、「ラスト3キロだからね。ここからは気持ち。あきらめないことがお前の取り柄なんだからいくぞ」と声がかかり、今井さんのペースが上がりました。そして残り1キロで「お前に残された時間は3分だよ。しっかり見届けてやるよ。1秒大事にしろ。永井に1秒でも楽させないと」と言われました。ここで、監督から名前の出た次のランナーの永井選手は、今井さんの元教え子です。ところで、皆さんは、SEKAI NO OWARIというグループのHabitという曲を知っていますか。昨年のレコード大賞にも選ばれたこの曲は、現代の若者へのメッセージソングとして人気があります。曲名のHabitは、癖、習慣、習性という意味です。曲を通して、君たち若者は、人を2種類に分類する習性がある。そして、そこに自分自身も当てはめて、諦めやできないことの言い訳にしている。これは、もともと人間が持っているものだけど、この習性を捨てたときに、自分の価値が見えてくると伝えています。歌詞では、曖昧で不明瞭なものと歌っています。これは、人は様々な可能性を秘めているものであると解釈できます。私も、この歌詞とは同じ考えです。話を箱根駅伝に戻します。先ほどお話しした今井さんは、走り終えたときに「まさか本当につなげるとは思っていなかった。人生で奇跡って呼べるものは数少ないと思うので、本当にいい経験になった」と言っています。多分、他の駿河台大学の選手も同じ気持ちだったと思います。今井さんは、インタビューで奇跡という言葉を使いました。私は、奇跡を起こせる人というのは、自分自身の可能性を信じて、常に前向きに物事に取り組んでいる人だと思っています。そして、伴走車の監督から掛けられた声のように、自分の可能性を引き出してくれる人がいれば、なお一層奇跡は起きやすくなるのだと思います。皆さんは、可能性の塊です。自分のことを変に分類せず、他人にもレッテルを張らず、自分の様々な可能性を見つけていくという良い習慣を身に付けて、3学期及び令和5年を過ごしてください。

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令和4年度2学期終業式 校長講話

12月23日(金)に2学期の終業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

本日は、本校卒業生が達成した偉業を紹介します。その方は、令和2年3月に本校を卒業し、今年度の公認会計士試験に合格しました。公認会計士とは、会計の専門家で、主な業務は、企業の財政状況や経営成績を開示するために作成しなければならない財務諸表という資料が正しく作られているかをチェックすることです。これは、企業が業績実績を実際よりも良く見せて、資金を出してくれる銀行や投資家をだまさないようにするためで、資本主義経済を支える極めて重要な役割となっています。そのため、日本も含めてイギリスやアメリカなどの資本主義国では、公認会計士は最重要な国家資格として位置付けられています。公認会計士試験の難しさは、裁判官や検察官、弁護士になるために合格しなければならない司法試験と同等です。今年の合格率は7.7%で、これは、例えば受験生が1000人いた場合、合格者が77名、不合格者が923人となる超難関試験です。1年間の収入は、初任給で500万~600万円、全体の平均年収は約1000万円と言われており、一般企業の大学新卒者の初任給や国民の平均年収をもを大きく上回る金額です。

その方は、本校のビジネス会計科に入学し、そこで簿記の授業を受けたことで簿記の魅力にはまったと言っていました。在学中は資格取得にも熱心に取り組み、商業資格4部門で1級に合格し、全国商業高等学校協会から表彰を受けています。当初、高校卒業後は就職を希望しており、いろいろ調べる中で公認会計士という仕事があることを知ったそうです。そこで、進路を公認会計士の試験対策を勉強する専門学校への進学に変えました。公認会計士を目指した理由は3つあり、1つ目は、学習した簿記の知識を生かせる仕事であること、2つ目は、他の仕事に比べて給料が高額であること、3つ目は、商業の専門分野の中で最難関の職業であること、とのことでした。専門学校卒業後も同校の資格取得講座に通って勉強しました。自宅からの1時間半の通学時間中はもちろんのこと、休日も平日と同様に1日約13時間ぐらい勉強していたとのことですが、辛いと思ったことは無かったそうです。

さて、12月18日にサッカーワールドカップの決勝戦が行われ、アルゼンチンがフランスを破って優勝しました。そのアルゼンチンにリオネル・メッシという選手がいます。彼は、世界最高峰のサッカー選手の1人と称されており、今回の大会でも最優秀選手に選ばれました。そのメッシの名言と言われるものの1つに「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」というものがあります。本日紹介した方は、まさにメッシが言った「報われるまで努力する」をやってのけたと思っています。高校で出会った商業の勉強に興味を持ち、在学中は専門科目に関連する資格を数多く取得し、高校卒業後は最難関の国家試験に合格しました。私は、中学生対象の学校説明会において、本校では、学習する専門的内容に興味・関心がなく入学のしやすさだけで選んでくるとつらい3年間となるが、興味・関心を持って入学し学習に取り組めば、本人や周りの人も驚くほど伸びる生徒もいる。という話をしています。正に、今回の事例がこのことに当てはまると思います。そして、生徒の皆さんも、今後の努力次第でこのように素晴らしい結果を出せる可能性を秘めています。是非、先輩を見習って頑張ってください。

 最後になりますが、明日から冬休みに入ります。コロナウイルス感染症やインフルエンザ、交通事故などに気を付けて、3学期の始業式には元気に登校してきてください。

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令和4年度2学期始業式 校長講話

9月1日(木)に2学期の始業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

2学期の始業式に当たり、2点お話しします。

1点目は、新型コロナウイルス感染症の対策についてです。埼玉県では、現在コロナウイルス変異株で主流となっているBA.5について、9月30日までを「対策強化宣言」期間としています。夏季休業後の学校においては、陽性者発生時の初期対応を徹底し、教育活動を実施することとされました。2学期は、文化祭、2年生の修学旅行などの行事が行われます。3年生は、進路を決定する就職試験や入学試験を控えています。普段の授業も含め、万全の体調で臨んでもらいたいと思います。 

2点目は、スキージャンプ競技の葛西紀明選手の講演を聞いてです。8月に、スキージャンプ競技の葛西選手の講演を聞く機会がありました。その中で、印象に残ったことをお伝えしたいと思います。葛西選手は、現在50歳ですが、現役選手として活躍しています。16歳で日本代表に選ばれて以降、過去8回オリンピックに出場し、銀メダル1個と銅メダル1個を獲得しています。スキージャンパーとして30年以上の競技生活をおくっていることから「レジェンド」と呼ばれ、国内のみならず海外や他の競技の選手からも尊敬されています。出身が北海道ということで、幼いころから冬はスキーを楽しんでいたそうです。地元のスキー場にジャンプ台があり、小学校3年生の時、友人に誘われてそこで初めて飛んだことが、スキージャンプとの出会いだったとのことです。初めてのジャンプでは、当然着地では転倒したものの、飛んでいるときの時に爽快感があり、それが競技を始めるきっかけになったとのことでした。その後、スキージャンプ競技をやりたいと家族に相談した際には、経済的理由から反対されたとのことでしたが、学校の先輩でおさがりの競技用具を譲ってくださった方がいたことで、競技を始めることができたとのことでした。スキージャンプを始めてから目標にしていたことは、優勝して家族に家を買ってあげることだったということです。高校卒業後に入社した実業団チームにおいてもキャリアを積み、世界で活躍する超一流選手になりました。一方で、妹さんは難病を抱えて入院、母親は火事で全身の70%及び喉などの呼吸器官にやけどを負い、それが原因で1年間の闘病生活ののち亡くなるという不幸に見舞われました。葛西選手は、今でも闘病中だった母親からもらった手紙を持って競技に臨んでおり、この手紙に支えられていると言っていました。講演では、競技の第一線で活躍し続けるための練習内容や体調管理の方法、海外生活でのエピソード、競技に向かう心構えなど、競技生活の裏側についても話してくださいました。葛西選手の話を聞いて思ったことは、まず、出会いの大切さです。小学校時代にジャンプ台に誘ってくれた友達、スキージャンプ競技のウエアや板を譲ってくれた先輩をはじめ、コーチやチームメイトなどがいなかったら、今の葛西選手はいなかったかもしれません。次に思ったことは、競技に向かう強靭な精神力です。家族のために家を買ってあげたいという明確な目標。怪我や不調があっても明るく前向きに競技に向かい、どん欲に勝利を狙う姿勢。そして、家族や仲間など、自分の夢を後押ししてくれる方々を大切にする人間性です。50歳を超えてもなお競技を続けて、次回のオリンピック出場を目指すという力強い言葉に、目標を持って挑戦し続けることの大切さを学びました。葛西選手の話は以上です。

では、2学期も皆さんが、授業、学校行事、部活動に一生懸命取り組んでくれることを期待しています。

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令和4年度1学期終業式 校長講話

7月20日(水)に1学期の終業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

 皆さん、おはようございます。 本日で、1学期が終わります。1年生は、高校での学習をどのよう感じたでしょか。授業の進む速さが早い、課題や提出物が多い、初めて習う専門科目は面白いなど、それぞれ色々な印象を持ったと思います。2,3年生はどうだったでしょうか。学習内容が高度になったと感じる一方で、部活動や資格取得に一生懸命取り組んだ人も多いと思います。

 本日は、1学期に私が感動した出来事についてお話します。私は、時々美術館で行われる展覧会を見に行っています。これは、一つは絵が好きなこと、そして、実際に本物に見たり触れたりすることが大切だと思っているからです。これまでも、モナ・リザで有名なレオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、クロード・モネやピカソ、ゴッホなど海外の有名作家の展覧会に行き、本やテレビからでは感じられない感動を味わっていました。コロナ禍で絵画展へ出かける機会がありませんでしたが、今年4月にアンドレ・ボーシャンと藤田龍児という2人の画家の展覧会が開催されたので見に行きました。この展覧会に行くまで、私は、藤田龍児という画家を知りませんでした。そこで知った藤田さんの生き方に大変感銘を受けました。藤田さんは、1928年に生まれて、2002年に73歳で亡くなっています。23歳で本格的に絵を描き始めると、26歳の時にはコンクールで初入選しました。その後、様々な美術展で入選を果たしますが、48歳のときに脳血栓で倒れ約1年間のリハビリを経て回復した矢先、再び脳血栓を発症しました。脳の手術によって命は取り留めましたが、身体の右側が麻痺して動かなくなり、言葉もしゃべれなくなりました。しかし、必死でリハビリを続けた結果、5年後には一人で歩けるまでに回復しました。さらに凄いのは、藤田さんは利き腕の右手が動かなくなり、一時は画家を諦めましたが、リハビリ期間中に左手で絵を描く練習も重ね、53歳で画家として復活します。その後、73歳で亡くなるまで絵を描き続けました。命を落としかねない病気を患ってから画家に戻るまでの努力は、想像を絶するものがあったと思います。そして、実際に画家に復帰できたという不屈の精神は大変素晴らしく、是非とも見習わなければならないものだと思いました。この藤田さんの復活には、過酷なリハビリを支えた奥様やお子さんたちの存在あってこそだということは、言うまでもありません。私は、藤田さんの壮絶且つ生涯画家を貫こうとするぶれない生き方に感銘を受けました。そして、作風も大変気に入ったので、是非、藤田さんの作品を手に入れたいと思いました。既に亡くなって20年が経過し、現存する作品数も少ないことから、新たに販売されることはないだろうと思いつつも、僅かな願いを持って探し続けていたところ、作品を販売している画廊を見つけ購入することができました。そこの社長さんからいただいたお話が印象的だったので紹介します。「私が藤田龍児先生の作品を知るようになった頃は、作品数の少なさから世間的には忘られつつある作家でしたが、時代が藤田先生に追いついて再評価されるようになったことに感慨深いものがあります。今回の作品は、脳血栓を患い復活した後の1983年のもので、藤田先生らしい緻密で大変できの良い一点だと思うので、末永くお付き合いいただければ幸いです。」というものでした。今回のことをとおして、藤田龍児という画家を知りその作品に出会えたことは、私の一生の宝になると思います。そして、改めて本物に触れることの大切さを学びました。 

 では、明日から夏休みが始まります。3年生で就職希望の人は、会社見学をとおして9月の就職試験に向かっての準備をしっかりと進めてください。進学希望の人は、オープンキャンパスなどに参加して、志望校の絞り込みをしてください。1,2年生は、部活動や2学期に行われる資格試験の対策に向けて一生懸命取り組んでください。ここのところ、コロナウイルス感染症が急拡大しています。熱中症対策をしつつ感染症予防を行い、2学期も元気な姿で登校してください。

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令和4年度入学式式辞

4月8日(金)午後1時から、入学式を行いました。校長式辞の概要は、次のとおりです。

保護者の皆様、新入生の皆さん、入学おめでとうございます。新入生の皆さんは今、この3年間をどのように過ごしていったらいいのか期待と不安があるかと思います。そんな皆さんに私から2つのことをお話しします。 

一つ目は、本校で学ぶ意義です。本校は、地域根差した専門高校です。専門の授業で大切なことは、理解したことを実際に使えるようになることです。そのため、授業は、机の上での勉強とともに、実際に体を動かす実践的な授業を行います。一つの事例を紹介します。昨年度行われた全国高校生フラワーアレンジメントコンテストで、本校の生徒が日本一になりました。この生徒は、1年生だったので、丁度1年前は、今の皆さんと同じ立場です。ここで、その生徒が書いたコメントから抜粋した内容を紹介します。 

私は、中学在学中に羽生実業高校の体験入学でフラワーアレンジメントに触れました。入学早々にフラワーの先生に声を掛けられ、フラワーの大会があることを知りました。私も是非参加したいと思い、勉強することを決心しました。毎日、フラワーの練習が続き、やめたくなることもありましたが、自分が大好きな花を扱うのは楽しいのであきらめませんでした。大会が近づくにつれ、不安と緊張が高まってきましたが、競技中は作品作りに集中することができ、落ち着いて思い通りの作品に仕上げることができました。審査結果の発表になり、最後の文部科学大臣賞・金賞で自分の名前が呼ばれました。とてもうれしく、日々の練習を続けてきたかいがあったと、自然と涙が出てしまいました。コロナ禍において、困難な状況の中運営をしてくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。連覇に向けて今後もたくさん練習したいと思います。

この内容からも、努力を続けて専門的技術を身に付けることや、身に付けた力をどのような場面でも発揮できることの大切さが伝わってきます。勉強をやらなくて後悔する人は数多くいますが、勉強をやりすぎて後悔する人はいません。これから3年間、皆さんが学び浸ることを期待します。 

ニつ目の話は、出会いについてです。私が尊敬する教育者であり哲学者でもある森信三の言葉に「人間は一生のうちに逢うべき人に必ず会える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。」というものがあります。授業、部活動、生徒会活動など、これからの学校生活の中で、クラスメイト、先輩、先生など、沢山の新たな出会いが待っています。その出会いの中には、今後の生き方に大きな影響を与えてくれる人がいるかも知れません。私も皆さんとの出会いは、とても大切なものと思っています。

保護者の皆様、私たち教職員は、お子様が自ら生きる道を切り開いていけるよう、全力で支援してまいります。保護者の皆様におかれましても、本校の教育方針を十分にご理解いただき、ご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。

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令和4年度1学期始業式 校長講話

4月8日(金)に1学期の始業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

今日から新学年が始まりました。新たな思いを胸に新学年を迎えて欲しいと思う一方、コロナ禍での学校生活が続きます。それぞれの場面で力を精一杯出してほしいと思います。

 本校の校訓は、誠実、創造、協調です。誠実は、真心をもって人や物事に対すること。創造は、これまでになかったものを新しくつくりだすこと。協調は、高い目標を達成するために、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うことです。この3つの中で、本日は、協調に注目したいと思います。アフリカに、「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め」ということわざがあります。ここで言う「早く行きたければ」は、低い目標で簡単に達成できるゴールを表しています。一方、「遠くまで行きたければ」は、高い目標で、達成が難しいゴールを表しています。このことわざが言われているアフリカでは、マリ、スーダン、コンゴ、ソマリア、リビアなど、数多くの国で紛争が起きています。これは、複数の民族が暮らす中で、お互いの宗教、文化、民族性の違いを受け入れない、相手の土地や資源を奪い合うなど、他者の立場に配慮しないことが原因であると言われています。このようなことから、「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め」ということわざに込められた思いを一層深く理解することができると思います。本校の校訓の1つである協調を実践ために、様々な価値観や性格の違う人たちとお互いを認め合いながら、自分自身の考えもしっかり伝える力を育んでほしいと思います。

新入生が入学し、全学年が揃っての新たな学校生活が始まります。3年生は、進路選択が目の前に迫っています。2年生は、学校を支える中核の学年となります。一人一人がしっかりと自覚をもって高校生活を送ってください。

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令和3年度3学期終業式

令和4年3月24日(木)に、3学期終業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

 3月12日(土)に、第74回卒業証書授与式が行われました。コロナウイルス感染症が無ければ、在校生の皆さんも参列して行うはずでしたが、今年度は128名の卒業生及びその保護者各1名、教職員で行いました。当日は、暖かな晴天で、卒業生の門出にふさわしい天候となりました。本校のキャッチフレーズ、「伝統を胸に、未来(あす)に向かって 花開け」どおり、それぞれ道での活躍を願いました。

 本校は、生徒の皆さんに「確かな専門性と高い人間性」を育むことに重点を置いています。2年生は、2年間、1年生は1年間、それぞれ皆さんが所属する学科の学習に取り組んできました。本校の専門的な学習は、普通高校では習わない内容です。それらを身に付けることは、皆さんが社会に出たときに、皆さんの役に立つと同時に、周りの人から皆さんに求められる知識や技術でもあります。この1年間、学習したことを復習しつつ、来年の学習につなげてください。一方で、皆さんには、社会に出たとき求められる高い人間性を育んでほしいと願っています。現在、コロナ感染症対策で学校行事や部活動が思うようにできず、集団活動をとおして社会性や人間性を育む機会が少なくなっていますが、その中でも自分を見失わず他人を思いやる行動をとれるようにしてください。

  2年生は、3年生に進級すると間もなく進路決定の時期となります。今年度、コロナの影響で全国的に会社の求人数は減っているものの、高校生の進学希望者が増加し就職希望者が減少した影響で、求人の倍率は過去30年間で最も高い値になりました。つまり、就職しやすい状況だったということです。一方で、進学希望者、特に専門学校への希望者が増加した影響で、定員が早期に埋まり、進学したくても入学できない学校も出てきました。昨年度の終業式でもお話ししましたが「先んずれば人を制す」ということわざがあります。これは「何事も人より先に行えば、有利な立場に立つことができる」という例えです。これは、進路対策についても当てはまりますので、早め早めの準備に取り掛かってください。1年生は、2年生に進級しますが、学校を支える中核の学年としての自覚を持ってほしいと思います。私は、高校2年生の時の学校生活への取組が、3年生に進級しその後の進路を決定していくに当たり大きく影響すると思っています。

 明日から春休みですが、事故やケガ、病気に気を付けて、4月8日の始業式に元気に登校してください。

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令和3年度卒業証書授与式

令和3年3月12日に、令和3年度第74回卒業証書授与式を行いました。晴天に恵まれ、大変素晴らしい式となりました。校長式辞の概要は次のとおりです。

〇卒業生へ

私たちが生きていく社会は、日々変化を続けています。その変化は、時代ごとに加速しています。このような変化の激しい社会を生き抜くためには、高いコミュニケーション能力、課題解決能力、相手の価値観や意見を尊重できる柔軟性など、状況に応じて対応できる能力、つまり、「変化への適応力」が求められます。このような能力は、様々な体験を通して磨かれます。これから旅立つ社会の中で「変化への適応力」を磨いてください。皆さんなら、きっとできます。

 〇保護者へ

新型コロナウイルスが変異を繰り返し、感染症の収束が見えない中、無事卒業を迎えることができた喜びは一入だと思います。3年間、お預かりしたお子様には、私たちの指導が十分に届かなかった部分もあったと思いますが、このように立派に成長されました。これまで、本校への御理解と御協力、そして御支援をいただきありがとうございました。心から御卒業をお祝い申し上げます。

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令和3年度3学期始業式 校長講話

1月11日(火)に3学期の始業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

明けましておめでとうございます。今日から3学期が始まりました。本日は、校長からのメッセージを2点お伝えします。

1点目は、コロナウイルス感染症対策についてです。昨年、名古屋工業大学のグループが、新型コロナウイルスの東京都内の今後の感染状況について人工知能を使って予測したところ、オミクロン株の感染拡大と年末年始が重なった場合、1月末には1日当たりの感染者数が3000人を超え、3月まで続くおそれがあるという計算結果になりました。東京都でオミクロン株の市中感染が初めて確認されたのは昨年末の12月24日であり、現在、予測値どおり感染者数が急激に増加してきています。埼玉県においても、東京都の感染者数の増加と同様の傾向を示すと予想されるので、ウイルスは身近にいるということを意識して、徹底した感染症対策をしてください。

2点目は、成年年齢の引き下げについてです。民法改正により、今年の4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に変わります。これにより、4月1日以降、3年生は全員、2年生以下の学年は、18歳の誕生日を迎えた人から成人となります。成年年齢に達すると、親の同意を得なくても本人の責任において、携帯電話の購入、クレジットカードの作成、ローンの契約、10年パスポートの取得、公認会計士や司法書士、医師免許、薬剤師免許などの国家資格の取得などできるようになります。そこで、気を付けなければならないのが、美容や健康器具などの高額商品の購入や副収入をうたった儲け話など、悪質業者からの勧誘によって巻き込まれる消費者トラブルです。おかしい、怪しいと思ったら、話を聞かない、契約しない、消費生活センターに問い合わせるなどして、自分を守るようにしてください。 

さて、3学期は他の学期より短い期間ですが、今年度のまとめと新年度の準備をすることになります。体調に気を付けて、しっかりと学校生活を送ってください。

 

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令和3年度2学期終業式 校長講話

12月24日(金)に2学期の終業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

2学期の終業式に当たり、2点お話しします。

1点目は、2学期を振り返ってです。コロナウイルス感染症拡大防止策である緊急事態宣言の期間中に始まった2学期でした。分散登校や学校行事の見直しを行いながらも、本日の終業式を迎えました。今学期行われた競技会の1つに、全国高校生フラワーアレンジメントコンテストがありました。この大会は、今年で20回目を迎え、各都道府県の予選を勝ち抜いた約60名の高校生が参加して行われます。本校からも、県大会を勝ち抜いた4名の生徒が参加しました。このコンクールには、金賞、銀賞、銅賞、審査員奨励賞と4つの賞がありますが、本校から参加した4名の生徒全員がこれらの賞を受賞しました。特に、金賞を受賞し日本一となった生徒がでたことは大変素晴らしいと思います。

2点目は、地域をリードする産業人の資質についてです。皆さんは、商業や農業などの専門教育を受けています。専門教育の目的は、地域のリーダーとなる産業人を育成することです。そこで、今日は、日本のみならず世界をリードした産業人の一人である松下幸之助という人についてお話しします。松下幸之助は、パナソニックという会社の創業者です。彼が持つリーダーの資質から3点紹介します。1つ目は、社会の流れをいち早くつかむことです。彼は、自転車屋で働いていた時、市内を走る電車を見てこれから電気の時代が来ると確信し、電気屋に転職しました。その後、独立して電気部品を作る会社を始めています。2つ目は、理想を持つことです。人々が、水道から水を出すように、安くて質の良い商品を手に入れられるようにしたいという理想を描いて仕事に打ち込みました。3点目は、社員を大切にすることです。不景気でも、社員をリストラせず、生産調整のため働く時間数を減らしても、給料は減らさなかったそうです。時流を読み、理想を掲げ、人を大切にすることが重要だとわかるエピソードだと思います。

 明日から冬休みとなります。コロナウイルス感染症の再拡大が心配されるところですが、感染症対策を徹底し、3学期も元気に登校してください。

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