平成29年度~校長室

2019年11月の記事一覧

木枯らし(こがらし)

 朝夕冷ヤリとし、冷たい風が吹くようになりました。このような風を木枯らし(こがらし)と呼びます。木枯らしは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風のことで、冬型の気圧配置になったことを示す現象です。凩とも表記します。日本の気象庁では10月半ばから11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置になった時、北よりの風速8m/s以上の風が吹くとその風を「木枯らし」と認定します。そして毎秋最初の木枯らしを木枯らし一号として発表します。関東地方における1992年から2001年の10年間の平均では11月7日頃でした。「木枯らし二号」や「木枯らし三号」もあり得えますが、発表は行われていません。なお、「木枯らし一号」は関東地方と近畿地方でしか発表されません。

   

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産業教育フェア

 11月9日(土)、10日(日)、大宮ソニックシテイで第29回産業教育フェアが開催されました。本校からは日の開会式やCGポスターコンテスト、ドリンクラベルコンテスト、ポケットティッシュコンテストに商業系の生徒が参加しました。CGポスターコンテストでは、商業科3年の佐藤君が埼玉県産業教育振興会長賞を、ドリンクラベルコンテストでは、商業科3年の高橋君が県教育委員会教育長賞、キリンビバレッジ優秀デザイン賞をビジネス会計科3年の石橋さんが、キリンビバレッジ特別賞を商業科3年の笹本さんが受賞しました。また、ポケットティッシュコンテストでは、県教育委員会教育長賞を情報処理科3年の保泉さん、広沢園優秀デザイン賞を情報処理科3年の森田さんがそれぞれ受賞しました。日ごろの学習の成果を十分に発揮することができ、県内の中学生や保護者に専門教育のよさを知っていただく機会とすることができました。

 

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小春日和(こはるびより)

 小春日和は「春」という字がつくので4月頃かと思ってしまいますが、小春とは旧暦の10月の別称で、現在でいう11月頃の気候です。寒さが増した頃ろの春を思わせるようなぽっかりした暖かい陽気を言います。冬が近づく前のひとときで、何か心も安らぎます。アメリカではインディアンサマーといいます。日本は春の陽気を意味し、アメリカでは夏の陽気を表します。これはアメリカの夏が日本のような湿度の多い夏ではなく、さらりと陽気な暑さだからかもしれません。アメリカ以外にも中緯度にある国々には、似たような陽気な気候になることがあり、それぞれに小春日和を指す言葉があるそうです。

 

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イチョウ

 イチョウの葉が黄色く染まる頃となりました。黄葉した葉イチョウ(銀杏、公孫樹、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物の一種。裸子植物門イチョウ綱の中で唯一の現存している種です。中国原産の落葉高木で、高さは20~30mm。葉は扇形で葉脈が付け根から先端まで伸びています。また、葉の中央部が浅く割れていて、針葉樹とされる場合もありますが、厳密には広葉樹にも針葉樹にも属しません。雌雄異株であるため、雄株と雌株があり、実は雌株にのみなります。雌雄の区別は葉の形でできるという俗説もありますが、植物学的には根拠がありません。花期は4~5月で、雌花、雄花とも葉が芽吹くと共に出てきます。実がなるには雄株の花粉による授粉が必要です。花粉は1km程度離れた雄株からでも飛散してくると言われています。長寿で、成長すると巨木になります。そのため、各地に巨木イチョウが残っており、その中には弘法大師空海が手植えしたとの言い伝えがある木も多くあります(イチョウの日本伝来の年代との矛盾もあります)。またイチョウは色づいた時の美しさから、街路樹(銀杏並木)として、植えられているところも多くあります。東京の明治神宮外苑や、大阪御堂筋の並木道は有名です。アヒルの足のような形の葉は、秋には黄色く黄葉し、落葉します。イチョウの実(正式には種子)は銀杏(ぎんなん、ぎんきょう)といい、殻を割って調理されます。種子は熱すると半透明の鮮やかな緑になり、彩りを兼ねて茶碗蒸しなどの具に使われたり、酒の肴としても人気があります。ただ、独特の苦味と若干の臭気があるため敬遠する者も多くいます。木自体のことも「銀杏」と書く(この場合は「イチョウ」と読み、「ぎんなん」は実を指します)。なお、ギンナンは日本全土で生産されていますが、特に愛知県中島郡祖父江町(現稲沢市)は生産量日本一です。ギンナン採取を目的としたイチョウの栽培もこの地に始まるとされますが、それは1900年前後のことと伝えられています。熟すと肉質化した外皮が異臭を放ちます。異臭の主成分は酪酸とヘプタン酸で、異臭によりニホンザル、ネズミ、タヌキなどの動物は食用を忌避します。一方で、中にはアライグマのように平気で食べるものもいます。

 

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天高く馬肥ゆる秋

 天高く今肥ゆる秋。聞いたことのある人が多いと思います。秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節です。秋の季節の素晴らしさをいう句で、空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる秋。秋の好時節をいう言葉です。天を地球の回りにある空気の部分と仮定すると、暑い太陽光線を受けて空気が膨張する夏が最も高く、冬に低くなるので、秋は中ぐらいの高さと言えます。それなのに、秋の空が高いと言われるのは、夏の間の湿気の多い空気に変わって、大陸育ちの乾燥した空気が日本を覆い、視界が良くなるために空が高く見えるからです。「天高く馬肥ゆる秋」は、漢語で「秋高馬肥」といい、中国北西部の農民にとっては恐ろしい警告を意味することわざです。紀元前、中国の北方に匈奴(きょうど)と呼ばれる騎馬民族が遊牧生活を営んでいました。彼らの住む土地(モンゴル高原)では冬の寒さが厳しく、その期間は食料が全くとれませんでした。匈奴の人々は馬に春や夏、十分に草を食べさせ肥えさせ、秋になり(中国側で)農耕を営む人々が収穫の時期を迎えると、その収穫物を強奪するために(たくましく肥えた)馬を駆って一斉に南下しました。中国の王はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として言ったことに由来します。つまり、「天高く馬肥ゆる秋」とは、「秋には北方騎馬民族の侵略を警戒せよ」という戒めの言葉であり、「秋には必ず異変が起きる」という意味の故事成語なのです。

 

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立冬(りっとう)

 立冬とは二十四節気の1つで、今年はあす11月8日が該当します。立冬は初めて冬の気配が現われてくる日になります。『暦便覧』では「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明しています。立冬の期間の初候には、ツバキが初めて開き、山茶花(さざんか)が咲き始めます。次候では地が初めて凍り始めます。末候には金盞香(きんせんか)や 水仙の花が咲きます。最近は温暖化が進み、“冬来たる”と言えど11月初めはまだまだ秋。しかし、日中の陽射しは幾分弱まり、日暮れが早くなって朝夕には空気の冷たさを感じ始める頃です。季節感がなくなって久しい現代人の暮らしですが、古来より大切にされてきた日本人の自然観はまだこんな言葉に残されているようです。

 

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紅葉狩り

 関東地方の平野部でも、少しずつ紅葉が進んでいるようです。学校の桜も赤くなり、葉を落とし始めています。紅葉を鑑賞する習慣は、奈良時代から始まったといわれ、「万葉集」にも登場しています。平安時代の頃には貴族の間で広まり、紅葉を愛でながら宴を開いていたようで、その様子は「源氏物語」にも描かれています。その後、江戸時代には庶民も楽しむようになり、季節の行事として定着していきました。紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのはどうしてでしょう。「狩る」とは獣を捕まえるということですが、花や草木を探し求めるという意味もあるそうで、果物を採る場合にも使われます。「いちご狩り」や「ぶどう狩り」って言いますよね。採集するわけでもなく、紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのは、狩猟を好まない貴族が自然を鑑賞するすることを狩りに例えたと言われていますが、定かではありません。春の桜は「花見」といい桜狩りとは言いません。やはり狩猟のシーズンの秋だから「狩り」という言葉を用いたのでしょうか。また、元々は紅葉を集めて楽しんでいたのが、眺めることに変わっていったという説もあります。

 

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秋のお祭り

 秋はお祭りシーズン。秋祭りには、浴衣を着て出かける夏の祭りとはひと味違う楽しみがあります。でもよく考えてみると、どうして秋に祭りをするのでしょう? 春や夏の祭りとの違いは何? そもそも「祭り」とは何でしょう? 「まつり」という言葉は「まつる(祀る)」の名詞形で、感謝、祈り、慰霊のために神、仏、祖先をまつる行為をいいます。「祭」という漢字は、切った肉の象形である「月」と、手の象形である「又」、祭壇の象形である「示」からできており、いけにえの肉を祭壇にまつる様子を表しています。つまり、本来「祭り」というのは祭祀なのです。日本にはたくさんの祭りがありますが、昔から続いている祭りは祭祀の性格を持っており、感謝・祈り・鎮魂など、日本人が生きていく上での思いが表れています。しかし、近年は祭祀の性格をもたないイベントや町おこしなどの要素が強い賑やかな行事も「祭り」と呼ぶようになりました。後者の意味はさまざまなので、前者(祭祀の性格をもつ昔ながらの祭り)をとりあげます。日本の祭りを語る上で欠かせないのが、農耕です。農耕を主としてきた日本では、春に種を撒き、夏に育て、秋に収穫をして、冬は籠る(こもる)という生活を繰り返してきました。こうした営みが祭りに反映されているので、春夏秋冬で祭りの性格が異なります。伝統的な日本の祭りは、大変奥が深いもの。それぞれの祭りの意味や由来を知ることで、楽しみ方も深まります。また、祭りには文化を伝承したり、地域社会で「横の絆」を結び、暮らしの基盤を整えたりする役割があるので、「行事育」の観点でも見逃せません。

 

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文化の日

 明後日は文化の日で、国民の祝日です。国民の祝日に関する法律(祝日法)では「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としています。1946年に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視しているということから、1948年公布・施行の祝日法で「文化の日」に定められました。この日、皇居では文化勲章の授与式が行われます。またこの日を中心に、文化庁主催の芸術祭が開催されます。戦前から文化の日の制定までは、明治天皇の誕生日であることから明治節(明治時代には天長節)という祝日になっていましたが、これとは関係なく定められたということになっています。またこの日は晴れの特異日となっていて、晴れになる確率が高いです。

 

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11月の風景

 11月になりました。さすがに「暑い!」という日はほぼなくなりましたが(笑)、紅葉の声はまだまだのところも多く、温暖化がすすんでいることを感じます。さて、日本では旧暦11月を霜月(しもつき)と呼び、現在では新暦11月の別名としても用いています。「霜月」は文字どおり霜が降る月の意味ですが、他に「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説もあります。英語での月名、Novemberは、「9番目の月」の意味で、ラテン語で「第9の」という意味の「novem」の語に由来しています。ところで、10月に出雲に送り出した氏神様や山に戻った田の神様はどうしているのでしょう? 11月の風習には、移動する神々をもてなす心意が見えます。11月は各地の神社で神楽を奏上することが多いため、別名「神楽月」と呼ばれています。田の神は春に山から降りて田を守り、冬に入ると再び山に登って山の神になりますが、柳田国男は『年中行事覚書』の中で「刈り入れ直後の祝いの日に、すでに田の神のお帰りを送った地方でも、なおもう一度この霜月の祭りの日を、何もしないでは過ごすことができなかった」としています。霜月神楽は出雲や山から帰ってきた氏神様をもてなすためのものなのでしょうか。出雲で大仕事を終え、新たな1年を迎える思いを表しているのかもしれません。秋真っ盛りと言えますが、冬の準備も始める時期になったのですね。寒くなってきたので、空気もひんやりと乾燥してきました。風邪や体調不良に注意してがんばりましょう!

 

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