平成29年度~校長室

2017年11月の記事一覧

インフルエンザを予防しよう

 以前、インフルエンザについて少し触れました。今年も流行が懸念され、注意報が出されています。インフルエンザはインフルエンザウィルスの感染によってかかる病気です。主に38~40°の高熱や頭痛、全身倦怠感が症状として表れる全身症状とのどの痛みや咳などの呼吸器の急性炎症症状などがみられます。発熱は通常3~7日続き、熱は下がっても体内にインフルエンザウィルスが残り他人に移ってしまうこともあります。なぜ冬になるとインフルエンザが流行るか? それはインフルエンザが空気感染することに大きな原因があります。冬場は空気が乾燥し、また寒く乾燥した空気は起動粘膜の抵抗力を弱めてしまいます。これらの条件がインフルエンザウィルスにとってはとても好条件となります。 予防接種をうけてインフルエンザを予防するのも大切ですが、日常生活では以下のことに気をつけましょう。
・外出時はできるだけマスクを着用する。他人からの感染を防ぐことだけでなく、他人を感染させるのも防ぎます。
・家に帰ったらうがい、手洗い。
・室内の湿度を保つ。空気が乾燥した状態でインフルエンザウィルスが活発に活動します。その活動を抑えるためにも加湿器などを用い室内の湿度を保ちましょう。また、定期的な換気も必要です。
・体力を保つ。体力が低下するとウィルスに感染しやすくなります。食事、睡眠は十分にとりましょう。
 数年前にインフルエンザにかかり、家で数日間じっとしていましたが、楽しいことはありませんでした。100%防ぐことはなかなか出来ませんが、上記の予防は誰でも出来るのでしっかりやりましょう!
 
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林檎(リンゴ・りんご)

 リンゴの原産地はロシアのコーカサス地方と言われています。リンゴは現在、世界で7500以上の品種が栽培されており、亜寒帯、亜熱帯及び温帯で栽培可能ですが、暑さに弱いため熱帯での栽培は難しいです。日本国内での主な産地は青森県、長野県で、この2県が、全国生産量のおよそ75%を占め、ミカンとは対照的に冷涼な気候で育つ果樹の代表格です。「ふじ」は、1962年に青森県藤崎町で誕生した日本で最も一般的に栽培される品種で、日本国外にもさかんに輸出され、名前も日本語発音同様「Fuji」の名で親しまれています。中国・韓国・北アメリカ・オーストラリアなどでの栽培も多く、世界的にも最も生産量の多い品種です。無袋で日光を十分に浴びさせて栽培したものは「サンふじ」の名で出荷されます。表面には薄い皮があり、皮に付着する農薬等の問題や食べやすさの点から、皮をむいて食べられることが多いのですが、便秘改善のため、皮ごと食されることもあります。リンゴの皮むきにはナイフや包丁などが用いられますが、回転式のアップルピーラーが用いられることもあります。また、放射状に切り分けるアップルカッターが用いられることもあり、味は酸味と甘みが強いです。日本におけるリンゴの収穫は品種によりますが、9月中旬から11月中旬です。各品種とも収穫期間は約1ヵ月程度と短いですが、リンゴは高湿度低酸素状態で冷蔵保存することにより長期の貯蔵(およそ9ヶ月間)が可能です。このため、リンゴの出荷は9月から翌年7月ごろまで約10ヶ月間行われ、ほぼ一年中食べることができます。リンゴは、歴史上さまざまなところに登場しますが、旧約聖書に登場するアダムとイヴが、蛇にそそのかされて食べた「善悪を知る果実」(禁断の果実)がリンゴだとされることは有名です。また、ギリシャ神話には、「最も美しい女神に与えられる」と言われた黄金のリンゴを巡ってヘラ、アテナ、アフロディテの3女神が争い、遂にトロイア戦争に至るエピソードがあります。風邪の予防の効果もあるので、しっかりと食べましょう!
 
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世界キャラクターさみっとin羽生

 11月25日(土)、26日(日)、世界キャラクターさみっとin羽生が羽生水郷公園で開催されました。今年で8回目となります。本校では、農産物の販売とボランティアで60名ほどの生徒と先生が参加しました。両日とも穏やかな日差しに包まれ、多くの人々が公園を訪れ(2日で31万人)、キャラクターたちと写真を撮ったり、イベントに参加したりとキャラクターとの触れ合いを楽しんでいました。農産物販売では、昨年度より多めのブロッコリーや大根、キャベツなどを準備していましたが、売れ行きが好調で両日ともかなり早めに売れ切れとなりました。ブースの前の通りはキャラクターや訪問された人々で動きが取れないことも多々見られました。ボランティアで参加した生徒たちも自分たちの役割をきちんと果たし、充実感を感じていたようです。
 
  25日はまさに秋晴れ!    ゆるキャラの移動のお手伝い
 
   26日はこの盛況!    学校ブースも多くの人で一杯!
 
  まだ、野菜ありますよ~~    ふなっしー?かもしれない?
 
  さいたまのゆるキャラも     羽生市のゆるきゃらも
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蜜柑(みかん・ミカン)

 この時期、八百屋さんやスーパーの食品売り場の店頭を彩るのがミカン。蜜柑(みかん・ミカン)と言えば、ウンシュウミカン(温州蜜柑)を指すことが一般的で、さまざまなな栽培品種があり、食用として利用されています。その生産量は、和歌山県、愛媛県、静岡県が年間10万トン以上と多く、栽培は温暖かつ日当たり、風当たり、水はけが良い斜面の地形が条件であり、主な産地のほとんどが太平洋や、瀬戸内海に面した沿岸地となっています。近年は、保存技術の向上と共にビニールハウスや温室で栽培されたハウスみかんも多く流通し、ほぼ一年中目にすることが出来ます。ハウスみかんでは佐賀県、愛知県、大分県などが主産地となっています。柑橘の原種は、3000万年前のインド東北部のアッサム地方近辺を発祥とし、さまざまな種に分化しながらミャンマー、タイ、中国等へ広まったとされています。ミカンの美味しさは、含まれている糖と酸の量・バランスやホロの薄さなどによって決まります。糖度が高いことは重要ですが、酸の量も同様に味の決め手になります。生食されることが多く、内皮を丸ごと食べる人と食べない人で個性も分かれます。また、むき方も「へそ」からむく方法と、へたからむく方法と、刃物で切る方法とさまざまです。他に北陸地方、東北地方、九州地方など地域によっては焼きミカンといって焼いて食べる所もあります。また凍らせて冷凍みかんにしたり、お風呂に入れて食べたり、下記のように用途に応じて様々な加工品も作られています。ミカンの全生産量の約2割はジュースや缶詰に加工されています。食物繊維として含まれるペクチンには、整腸作用の他、消化酵素のひとつである膵リパーゼの働きを阻害する作用があります。これを食前に摂取することにより食物中に含まれる脂肪の吸収を抑制することができます。またシネフリンには体脂肪を減らす効果が高く、特に熟していない青い果実に多く含まれています。
 
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新嘗祭(にいなめさい)

 新嘗祭(にいなめさい)は、古くから天皇がその年に収穫された新穀や新酒を、天照大神をはじめとする天地の神に供え、農作物の恵みに感謝し、自らも食す儀式でした。律令制度の下、11月の2番目の卯の日に新嘗祭を行うことになっており、天皇が即位した最初の新嘗祭を大嘗祭と呼び天皇の即位を天下に知らしめる大きな祭典となっています。新嘗祭がいつ頃から行われていたかははっきりとしないのですが、日本書紀で皇極天皇元年(642)11月16日に新嘗祭の記述があるのが文献に出てくる最初です。この日の干支は丁卯にあたり、すでにこの時代に11月の2番目の卯の日が新嘗祭と確立していたようです。明治以降、新嘗祭は11月23日に定められ国民の祝日となります。そして昭和23年より勤労感謝の日と名を変え「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」日として国民にすっかり定着した祝日となっています。本来、この新嘗祭は宮中だけで行われていた儀式ではなく、一般民衆の間でも新しい穀物を神に供え、それを食べて収穫を祝う習慣がありました。「風土記」や「万葉集」にもその様子が描かれており、現在も年迎え的な行事として、能登半島の「あえのこ」や関東地方で行われている「十日夜」が残っています。
       
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製パンのプロに学びました

 本校は、県教育委員会の「目指せプロフェッショナル」事業の指定を受けて、生徒がさまざまなことにチャレンジしています。
 11月20日(月)の1、2時間目に3年の農業経済科食遺品調理コースの生徒が、地元の製パン店「学舎(まなびや)」の濱田学さんを講師に招いて、製パンの調理指導を受けました。この日のメニューは「ベーコンエピとメロンパン」づくりで、濱田さんからパン生地の作り方、こね方、イースト菌の発酵などさまざまなことを指導していただきました。特に重要なのは塩分濃度で、これは2%以内がよいと指導をいただきました。生徒たちは自分たちで焼いたパンを味わい、確認していました。このなかから、将来美味しいパンをつくる職人が出てくることを期待します。
 
 パン作りで重要なのは・・・    パンをつくりましょう
 
   メロンパンの形に     ベーコンエピはハサミでカットして
 
  オーブンで焼いて・・・     美味しく焼き上がりました!
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冬に備えて体力アップ

 11月は寒暖差も落ち着き、中旬ごろまでは過ごしやすい日が続きます。体調が安定しやすいこの時期は、冬に備えて体力作りをする絶好のチャンスです。猛暑による夏バテや寒暖差による不調に苦しめられていた方も、ようやく体調が落ち着いてきたのではないでしょうか。この時期は来る冬に備えましょう。12月以降、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどが流行してきます。こうした感染症に負けない体を作りましょう。 そのための基本は食事です。肥満気味の方は過食に注意が必要ですが、夏バテや寒暖差に弱い虚弱な方は食欲が出てくるこの時期に、積極的に食べましょう。食べ物から栄養をしっかり吸収することで病気に対する抵抗力が高まり、感染症にかかりにくくなります。もう一つのポイントは運動です。ウイルスなどの外敵から体を守る免疫の中心的な役割をしているものの一つが、白血球の一種であるリンパ球です。リンパ球は血液循環をよくすることで、活発に働きます。このため、手足の細い血管まで、全身の循環をよくする有酸素運動が有効です。具体的にはウオーキングや水泳などがよいでしょう。また、ストレッチ体操もおすすめです。東洋医学でいう「ツボ」は自律神経の働きに深く関与しています。ツボは肩甲骨を中心に各関節に集中しているため、手足を曲げたり、伸ばしたりする体操をすると自律神経の働きがよくなり、免疫が活性化されます。 
 冬の準備としてはインフルエンザの予防接種も大事です。ワクチンの株と流行するウイルスの株が一致すれば、高い予防効果(有効率は約70%)が期待できます。接種の1~2週間後から抗体値が上がり始め、約3カ月効果が持続するとされています。インフルエンザが流行するのは12月から2月にかけてですので、11月中旬までに接種するのがよいでしょう。 
 
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酉(とり)の市

 大分寒くなってきましたね。朝晩はストーブやこたつがほしい季節となってきました。寒くなる11月は酉(とり)の市が各地で開かれます。酉の市は例年11月の酉の日に行われる各地の鷲神社(おおとりじんじゃ)の祭礼で、古くは酉の祭と呼ばれ、大酉祭(おおとりまつり)、お酉様(おとりさま)とも呼ばれます。浅草の鷲大明神社、花園神社、鷲神社の本宮といわれる埼玉の鷲宮にある鷲宮神社、桐生の寂光院などが有名です。祭礼では「福を掻き込む」という洒落にことよせ、「縁起守り」や「縁起熊手」を買い求める人々で賑わいます。商売をしている人は店や事務所などに縁起熊手を飾り商売繁盛を願います。11月の酉の日に行われ11日が一の酉、23日が二の酉。年によっては日のめぐりで三の酉まであることもあります。鷲神社の社伝によれば、「鷲」とは、天照大神(あまてらすおおみかみ)がお隠れになった天岩戸(あまのいわと)を開けた時に、弦(げん)という名前の楽器を持った神様ところへ飛んできた縁起のよい鳥だとか。また「酉の日」は、その後天日鷲命と呼ばれるようになったこの神様を祀っていた浅草の地に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が戦勝のお礼参りをしたのが11月の酉の日であったことに由来するそうです。酉の日が祭礼日となり、やがて市がたつようになったのが、酉の市。ですからこの市、今も正しくは「酉の祭(とりのまち)」と呼ばれる鷲神社の神祭の日なのです。
   
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小春日和(こはるびより)

 小春日和は「春」という字がつくので4月頃かと思ってしまいますが、小春とは旧暦の10月の別称で、現在でいう11月頃の気候です。寒さが増した頃ろの春を思わせるようなぽっかりした暖かい陽気を言います。冬が深くなる前のひとときで、何か心も安らぎます。アメリカではインディアンサマーといいます。日本は春の陽気を意味し、アメリカでは夏の陽気を表します。これはアメリカの夏が日本のような湿度の多い夏ではなく、さらりと陽気な暑さだからかもしれません。アメリカ以外にも中緯度にある国々には、似たような陽気な気候になることがあり、それぞれに小春日和を指す言葉があるそうです。
 
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秋の夕暮れ

 
 日が短くなり、夕方にもの悲しさを感じる頃となりました。秋の夕日は他の季節とは一味違いますね。童謡「夕焼け小焼け」でも秋のわびしさが感じられます。平安時代の女流作家清少納言も、「枕草子」のなかで秋について次のように綴っています。
『秋は夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。』
現代語訳(秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音などが聞こえてくる様は、改めて言うまでもなく素晴らしい)。」
 すでに綴ったように、秋は秋でこの時期の楽しみもありますので、自分の秋を楽しんでください!
 

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七五三

 明日は七五三です。これは7歳、5歳、3歳の時に子供の成長を祝う年中行事。本来は数え年ですが、現在は満年齢でおこなわれる場合が多いです。地方によっては男の子の5歳、女の子は3歳と7歳の年の11月15日に、成長を祝って神社・寺などに詣でる年中行事です。男の子の3歳を七五三に含めて祝う地方もあります。現在では全国でさかんにおこなわれていますが、元来は関東圏における地方風俗でした。3歳は髪を伸ばす「髪置(かみおき)」、5歳は初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」、7歳はそれまでの紐付きの着物に代わって、本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとき)・紐落(ひもおとし)」の名残りです。現代では行事に正装に準じた衣装(晴れ着)で臨み、洋服の場合もありますが和服の方が多いようです。少女は、この時に初めて化粧(厚化粧の場合が多い)をしてもらう場合が多いです。また、七五三は千歳飴を食べて長寿と健康を祝います。千歳飴は、親が自らの子に長寿の願いを込めて、細く長くなっており、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されています。千歳飴は、鶴亀(つるかめ)や松竹梅などの縁起の良い図案の描かれた千歳飴袋に入れられています。
 みなさんもお宮参りした記憶があると思います。
      
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県民の日

 明日11月14日は県民の日で、生徒は休みです。県民の日は1871年の廃藩置県で埼玉県が誕生したことに由来し、埼玉県成立100年を記念して1971年に制定されました。この日は県内の公立高校をはじめ、県内の公立小中学校も休業日となります。また、埼玉県立公園や博物館など県内各市町村が運営する一部施設が入場無料となります。併せて、埼玉県内の一部テーマパークの入場料が無料となったりと、協賛行事が催されます。県では、埼玉県庁舎や埼玉県知事公館を公開し、埼玉県内の各私鉄から格安で埼玉県内乗り降り自由な一日乗車券が販売されたりします。秋の1日を満喫してください。
 
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産業教育フェア

 11月11日(土)、12日(日)、大宮ソニックシティを会場に第27回産業教育フェアが開催されました。商業や農業などの専門高校がわかる展示や体験教室、同時に高校生による再演すフェアも開催されました。本校はパネルによる展示発表のほかに、羽実まなびやを出店し、ふだんはインターネット販売している商品を生徒が来場されたお客様に販売をしました。日曜日は風が強く、肌寒かったですが、昨年度より売り上げが伸びました。貴重な体験を積むことができました。
 
 

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1日体験入学

 本日、体験入学を実施しました。多くの中学生と保護者の方々に参加いただき、商業5つ、農業4つの高校の授業を体験をしてもらいました。商業系の授業はパソコンや電卓を活用することが多く、戸惑いもありましたが、すぐに慣れて課題にチャレンジ! 農業系は活動や作業の時間が多く、興味津々で臨んでいました。
 中学生や保護者の方々に学校を知ってもらい、高校選択の機会とすることができました。
 
    どの授業かな?           全体説明会
 
    総合実践の授業         情報処理の授業
 
     簿記の授業        ビジネス情報の授業
 
    食品製造の授業        グリーンライフの授業
 
    フラワーの授業        農業収穫体験の授業
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家庭科で減塩推進の授業をおこないました

 本日の3、4限の家庭科の調理の授業に、羽生市と羽生市食生活改善推進員協議会の方々を講師にお招きし、生活習慣病予防ための減塩推進スキルアップの授業をおこないました。初めに講師の先生からは朝食をきちんと食べること、1日に野菜を350gしっかり採ることの指導をいただき、塩分の採り過ぎがさまざまな生活習慣病を招くことを学びました。
 
 その後、減塩のメニューとして焼うどんとカレースープを作りました。講義を受けた生徒たちは、塩分や他の調味料もきちんと量を量り、ヘルシーな野菜たっぷり、塩分控えめのメニューが美味しくできました。
 減塩などまだまだと考えていた生徒もいるかと思いますが、今回の講義・実習を機に、健康な食生活をしっかりと考えて、実行してもらえればと思いました。
 


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天高く馬肥ゆる秋とは

 天高く今肥ゆる秋。聞いたことのある人が多いと思います。秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節です。秋の季節の素晴らしさをいう句で、空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる秋。秋の好時節をいう言葉です。天を地球の回りにある空気の部分と仮定すると、暑い太陽光線を受けて空気が膨張する夏が最も高く、冬に低くなるので、秋は中ぐらいの高さと言えます。それなのに、秋の空が高いと言われるのは、夏の間の湿気の多い空気に変わって、大陸育ちの乾燥した空気が日本を覆い、視界が良くなるために空が高く見えるからです。「天高く馬肥ゆる秋」は、漢語で「秋高馬肥」といい、中国北西部の農民にとっては恐ろしい警告を意味することわざです。紀元前、中国の北方に匈奴(きょうど)と呼ばれる騎馬民族が遊牧生活を営んでいました。彼らの住む土地(モンゴル高原)では冬の寒さが厳しく、その期間は食料が全くとれませんでした。匈奴の人々は馬に春や夏、十分に草を食べさせ肥えさせ、秋になり(中国側で)農耕を営む人々が収穫の時期を迎えると、その収穫物を強奪するために(たくましく肥えた)馬を駆って一斉に南下しました。中国の王はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として言ったことに由来します。つまり、「天高く馬肥ゆる秋」とは、「秋には北方騎馬民族の侵略を警戒せよ」という戒めの言葉であり、「秋には必ず異変が起きる」という意味の故事成語なのです。
 
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紅葉狩り

 
 関東地方の平野部でも、少しずつ紅葉が進んでいるようです。紅葉を鑑賞する習慣は、奈良時代から始まったといわれ、「万葉集」にも登場しています。平安時代の頃には貴族の間で広まり、紅葉を愛でながら宴を開いていたようで、その様子は「源氏物語」にも描かれています。その後、江戸時代には庶民も楽しむようになり、季節の行事として定着していきました。紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのはどうしてでしょう。「狩る」とは獣を捕まえるということですが、花や草木を探し求めるという意味もあるそうで、果物を採る場合にも使われます。「いちご狩り」や「ぶどう狩り」って言いますよね。採集するわけでもなく、紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのは、狩猟を好まない貴族が自然を鑑賞するすることを狩りに例えたといわれていますが、定かではありません。春の桜は「花見」といい桜狩りとは言いませんよね。やはり狩猟のシーズンの秋だから「狩り」という言葉を用いたのでしょうか。また、元々は紅葉を集めて楽しんでいたのが、眺めることに変わっていったという説もあります。
 
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 秋を代表する花といえば、やはり菊でしょうか。あちらこちらで、菊花展や菊人形の催しが開かれています。菊は皇室の紋章でもある日本を代表する花の一つで、葬祭にもひんぱんに用いられるとてもなじみの深い花ですが、元から日本にあった訳ではありません。奈良時代に薬用として中国から入ってきたもので、万葉集には見られず、古今集の頃から文字として現れます。菊は漢名で、キクはその音読み。和名では加波良与毛木(かわらよもぎ)、寿客(じゅかく)などとも呼ばれます。また、翁草、齢草(よわいぐさ)、千代見草の別名を持っており、古代中国では、菊は仙境に咲いている花とされ、邪気を払い長生きする効能があると信じられていました。菊と長寿との結びつきには、昔、中国の山奥で、慈童(じどう)という少年が経文を書いた菊の葉にこぼれた露を飲み、700歳以上も生き続けたという、「菊慈童(枕慈童)」の説話が元になっています。麗懸山の麓から薬の水が湧き出たというので、勅令を受けた魏の文帝の臣下達が山中深くやって参りますと、その山奥の菊の咲き乱れた仙境に、慈童という童顔の仙人が現れました。慈童は太古の周の穆王(ぼくおう)に仕えてい者だが、王の枕をまたいだ罪でこの山に流されたのだといいます。枕は、眠るときに魂が体を離れて枕の中に宿る神聖なものとされ、日本でも、万葉の頃に妻は旅先の夫を想い、留守中の夫の枕と枕をくっつけて眠りについたという歌も残されていて、一説に枕の語源は魂倉(たまくら)だもいわれています。その神聖な王の枕をまたいでこの地に流されたのですが、王は、慈童を哀れんで、法華経の「二句の偈」を枕に書いて賜ったといいます。そして、その妙文を菊の葉の上に写して書くと、その葉の露が霊薬となり、それを飲んでいたため、少年は七百年後の今でも若いままで生きながらえていたというのです。もちろん空想の話ですが、菊に対する人々の畏敬の念が感じられます。
 
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木枯らし

 風が肌に寒く感じる時期となりました。木枯らしが(こがらし)が吹く季節です。木枯らしとは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風のことで、冬型の気圧配置になったことを示す現象です。凩とも表記します。日本の気象庁では、10月半ばから11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置になった時、北よりの風速8m/s以上の風が吹くと、その風を「木枯らし」と認定します。そして毎秋最初の木枯らしを木枯らし一号として発表します。関東地方における1992年から2001年の10年間の平均では11月7日頃ですが、今年は10月30日になりました。「木枯らし二号」や「木枯らし三号」もあり得えますが、発表は行われていません。なお、「木枯らし一号」は関東地方と近畿地方でしか発表されません。
 
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立冬(りっとう)

 今日は今年一番の冷え込みでほんと寒いですね。冬の到来を感じます。立冬とは二十四節気の1つで、今年は明日11月7日になります。及び、この日から小雪までの期間を言います。太陽黄経が225°の時で、初めて冬の気配が現われてくる日になります。『暦便覧』では「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明しています。立冬の期間の初候には、ツバキが初めて開き、山茶花(さざんか)が咲き始めます。次候では地が初めて凍り始めます。末候には金盞香(きんせんか)や 水仙の花が咲きます。最近は温暖化が進み、“冬来たる”と言えど11月初めはまだまだ秋。しかし、日中の陽射しは幾分弱まり、日暮れが早くなって朝夕には空気の冷たさを感じ始める頃です。季節感がなくなって久しい現代人の暮らしですが、古来より大切にされてきた日本人の自然観はまだこんな言葉に残されているようです。
 
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秋祭り

 秋はお祭りシーズン。今日も各地で秋祭りが開催されていることと思います。秋祭りには、浴衣を着て出かける夏の祭りとはひと味違う楽しみがあります。でも、よく考えてみるとどうして秋に祭りをするのでしょう? 「まつり」という言葉は「まつる(祀る)」の名詞形で、感謝、祈り、慰霊のために神、仏、祖先をまつる行為をいいます。「祭」という漢字は、切った肉の象形である「月」と、手の象形である「又」、祭壇の象形である「示」からできており、いけにえの肉を祭壇にまつる様子を表しています。つまり、本来「祭り」というのは祭祀なのです。日本にはたくさんの祭りがありますが、昔から続いている祭りは祭祀の性格をもっており、感謝・祈り・鎮魂など、日本人が生きていく上での思いが表れています。しかし、近年は祭祀の性格をもたないイベントや町おこしなどの要素が強い賑やかな行事も「祭り」と呼ぶようになりました。日本の祭りを語る上で欠かせないのが、農耕です。農耕を主としてきた日本では、春に種を撒き、夏に育て、秋に収穫をして、冬は籠る(こもる)という生活を繰り返してきました。こうした営みが祭りに反映されているので、春夏秋冬で祭りの性格が異なります。秋祭りには収穫に感謝する意味があります。豊作祈願の春の祭りと対になる関係で、御田植祭に対する「新嘗祭」が、伊勢神宮を筆頭に各地で行われています。農村部では田の神に感謝し送り出す祭りがみられます。神も人と一緒に祭りを楽しむと考えられたため、神をもてなすために音楽や踊りを披露するようになり、神楽や田楽などが生まれました。伝統的な日本の祭りは、大変奥が深いもの。それぞれの祭りの意味や由来を知ることで、楽しみ方も深まります。また、祭りには文化を伝承したり、地域社会で「横の絆」を結び、暮らしの基盤を整えたりする役割があるので、「行事育」の観点でも見逃せません。
 
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文化の日

 明日は文化の日で、国民の祝日です。国民の祝日に関する法律(祝日法)では「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としています。1946年に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視しているということから、1948年公布・施行の祝日法で「文化の日」に定められました。この日、皇居では文化勲章の授与式が行われます。またこの日を中心に、文化庁主催の芸術祭が開催されます。戦前から文化の日の制定までは、明治天皇の誕生日であることから明治節(明治時代には天長節)という祝日になっていましたが、これとは関係なく定められたということになっています。またこの日は晴れの特異日となっていて、晴れになる確率が高いです。
 
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11月の風景①

 11月になりました。さすがに「暑い!」という日はなくなりましたが、紅葉の声はまだまだのところが多く、温暖化がすすんでいることを感じます。
 さて、日本では旧暦11月を霜月(しもつき)と呼び、現在では新暦11月の別名としても用いています。「霜月」は文字どおり霜が降る月の意味ですが、他に「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説もあります。英語での月名、Novemberは、「9番目の月」の意味で、ラテン語で「第9の」という意味の「novem」の語に由来しています。ところで、10月に出雲に送り出した氏神様や山に戻った田の神様はどうしているのでしょう。11月の風習には、移動する神々をもてなす心意が見えます。11月は各地の神社で神楽を奏上することが多いため、別名「神楽月」と呼ばれています。田の神は春に山から降りて田を守り、冬に入ると再び山に登って山の神になりますが、柳田国男は『年中行事覚書』の中で「刈り入れ直後の祝いの日に、すでに田の神のお帰りを送った地方でも、なおもう一度この霜月の祭りの日を、何もしないでは過ごすことができなかった」としています。霜月神楽は出雲や山から帰ってきた氏神様をもてなすためのものなのでしょうか。出雲で大仕事を終え、新たな1年を迎える思いを表しているのかもしれません。秋真っ盛りと言えますが、冬の準備も始める時期になったのですね。寒くなってきたので、空気もひんやりと乾燥してきました。
 昨日も記しましたが、風邪や体調不良に注意してがんばりましょう!
 
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