2012年2月の記事一覧

農場便り-18

2/18(土)農業カルチャー講座「プルプルこんにゃく作り」が行われました。
 受講者は、小学生5名+保護者。こんにゃくイモの皮むきから始めました。こんにゃくのアクで手があれないようにゴム手袋をしています。
 刻んだイモは、ミキサーにかけ、鍋で煮ます(下の写真)。その後、凝固剤を入れ、固まり始めたら成形の枠に流します。固まったら、成形の枠から切り出し、鍋に戻します。熱を加え、アクが抜けたら出来上がり。
 
 参加者の感想:「スーパーのこんにゃくより美味しい」、「イモがこんにゃくになるなんて、不思議です」
 
 

2/19(日)農業カルチャー講座「シアバターで作るメディカルクリーム」が行われました。
 受講者は、一般20名。その半数以上の方々は、昨年も参加したリピーターでした。ありがとうございます。
 シア(Shea)は、西アフリカのサバンナ地帯に自生する樹木です。その木の実から採油されたものが、シアバターです。産地のガーナでは、食用、薬用、化粧用として伝統的に使われてきました。外用では、紫外線や乾燥から肌を守り、傷や火傷の治療、筋肉痛やリウマチ、ヘアケア、白髪・脱毛の予防等なくてはならない万能薬です。
 
 そのシアバターにローズウォーターやエッセンシャルオイル等を混ぜて、角の立つ上質なクリームに仕上げました。
 
 参加者の感想:「来年も参加しまーす。」、「こんな高級なクリームが、自分で作れるなんて幸せです。」
 

農場便り-17

 2/14(火)埼玉県の「みどりの再生に取り組む県立高校パワーアップ事業」で『環境と植物保護』についてスペシャリストから学びました。

 農業経済科2年生環境コースの生徒たちが、「環境科学」の授業で『環境と植物保護』について、南九州大学環境園芸学科の山口健一教授より2時間講義を受けました。
 《持続可能な循環型農業をすることが、環境保全につながり、農薬の使用量を減らし、農薬の代わりに生態系の営みをうまく利用することが、環境と植物の保護に重要である》という趣旨でした。

生徒の感想:「臭化メチルという土壌消毒薬が、日本でも大量に使われていました。一方で、その農薬がオゾン層を破壊しているという研究が、日本では遅れていたために、ヨーロッパ諸国に比べて使用を禁止するのも遅れたそうです。今日は、私たちも環境問題を考える心が深まりました。」
 

農場便り-16

 農業経済科の3年生が「総合実習」と「課題研究」の科目で、1年間取り組んできた内容と成果を2年生に発表しました。この取り組みは、今年で3年目になります。
 2年生は、この発表を聞いて来年度の学習内容をイメージします。同時に、「課題研究」では、4グループ(作品製作、資格取得、調査研究、生物活用)の希望調査を兼ね、新年度にスムースな滑り出しができるようにしています。
 
 生徒の感想:「先輩たちの取り組みがよくわかりました。」「進路実現に役立てたいです。」

農場便り-15

 園芸科1年生の授業「総合実習」で、「粗皮削り」が始まりました。梨の木の表皮で越冬するカイガラムシやダニ、病原菌を駆除するために表皮を削り落とす作業です。
 ただし、地上から1.5mほどの太い幹の表皮を地ぎわから削ります。下の写真は、使用する道具です。
 
 

 生徒の感想:「ひび割れた表皮の間に白い粉状のカイガラムシが見えます。この虫が幹から栄養を吸い出しているかと思うと、作業に力が入りました。」「粗削りの表皮をはぐと、きれいになってさっぱりした気分です。」