校長室

令和3年度2学期終業式 校長講話

12月24日(金)に2学期の終業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

2学期の終業式に当たり、2点お話しします。

1点目は、2学期を振り返ってです。コロナウイルス感染症拡大防止策である緊急事態宣言の期間中に始まった2学期でした。分散登校や学校行事の見直しを行いながらも、本日の終業式を迎えました。今学期行われた競技会の1つに、全国高校生フラワーアレンジメントコンテストがありました。この大会は、今年で20回目を迎え、各都道府県の予選を勝ち抜いた約60名の高校生が参加して行われます。本校からも、県大会を勝ち抜いた4名の生徒が参加しました。このコンクールには、金賞、銀賞、銅賞、審査員奨励賞と4つの賞がありますが、本校から参加した4名の生徒全員がこれらの賞を受賞しました。特に、金賞を受賞し日本一となった生徒がでたことは大変素晴らしいと思います。

2点目は、地域をリードする産業人の資質についてです。皆さんは、商業や農業などの専門教育を受けています。専門教育の目的は、地域のリーダーとなる産業人を育成することです。そこで、今日は、日本のみならず世界をリードした産業人の一人である松下幸之助という人についてお話しします。松下幸之助は、パナソニックという会社の創業者です。彼が持つリーダーの資質から3点紹介します。1つ目は、社会の流れをいち早くつかむことです。彼は、自転車屋で働いていた時、市内を走る電車を見てこれから電気の時代が来ると確信し、電気屋に転職しました。その後、独立して電気部品を作る会社を始めています。2つ目は、理想を持つことです。人々が、水道から水を出すように、安くて質の良い商品を手に入れられるようにしたいという理想を描いて仕事に打ち込みました。3点目は、社員を大切にすることです。不景気でも、社員をリストラせず、生産調整のため働く時間数を減らしても、給料は減らさなかったそうです。時流を読み、理想を掲げ、人を大切にすることが重要だとわかるエピソードだと思います。

 明日から冬休みとなります。コロナウイルス感染症の再拡大が心配されるところですが、感染症対策を徹底し、3学期も元気に登校してください。