校長室

令和3年度2学期始業式 校長講話

9月1日(水)に2学期の始業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

最初に、夏季休業中の生徒の活躍を報告します。インターハイ陸上競技男子砲丸投げに出場した3年生が、7位に入賞しました。大変素晴らしい結果です。また、フラワーアレンジメント県大会では、最優秀賞に3年生から1名、優秀賞に3年生から1名、1年生から2名が選ばれました。4人は全国大会に出場する予定です。是非、全国大会でも頑張って欲しいと思います。

2学期がスタートしました。緊急事態宣言下ではありますが、3年生にとっては卒業後の進路を決定する重要な時期となります。これまで取り組んできたことが、良い結果に結びつくことを願っています。

本日のテーマは人権です。本校では、人権作文を夏季休業中の課題としています。これは、人権問題を身近なものとして考えてもらうためです。今年、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大によって1年延期となっていた東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。しかし、世界中のアスリートが集い競うスポーツの祭典においても、過去に差別や虐殺を肯定する発言や行為を行ったことのある式典関係者の解任や辞退、競技前や表彰式での選手による人権侵害を訴えるパフォーマンス、人種やLGBPTQに関する報道、障害者スポーツへの理解等、様々な人権問題を考えさせられる場面が数多くありました。ここで、人権に関する活動として、私が取り組んだ例を2つ紹介します。2つとも、障害者支援に関する内容です。私が初めて障害者支援に取り組んだのは、大学4年生の時でした。きっかけは、大学の教授から「耳の不自由な学生のnote takingを手伝える人を探している」という話でした。私は、その学生の力になろうと思い引き受けることにしました。私が行っていた内容は、私の授業の空き時間に彼の授業に参加し、教授の話をノートに書き留めたり、教授から質問された内容を書いて知らせることをしていました。次の事例は、車椅子バスケットに関するものです。車椅子バスケットの選手は、交通事故やスポーツでの負傷、病気によって足に障害を負った人、生まれつき足に障害を持った人など、様々な背景を抱えています。私が、車椅子バスケットの支援にかかわったきっかけは、バスケットボール日本公認審判の資格を持っていた私に、車椅子バスケットの審判の依頼があったことでした。これは、当時、障害者スポーツはリハビリの一環と位置付けられており、医療や福祉を担当する厚生労働省の管轄となっていたため、専門の審判員が少ないためでした。関東を中心に、東海、中部、関西等の様々な大会や練習会に参加し、多くの選手やスタッフとの交流を持ちました。今回の東京パラリンピックでも、選手の活躍する姿を見て大変うれしく思っています。これらの事例を通して私が学んだことは、ハンディキャップを抱えた人への支援は極めて大切であること、支援はできる範囲でいいので自ら進んで実践すること、そして、障害の状態や受けたい支援は個人個人で異なるので、十分コミュニケーションを取り相手のことを理解することでした。特に車椅子バスケットから学んだことは、目線の位置を合わせることです。車椅子利用者との会話は、こちらが立って相手を見下ろす姿勢ではなく、しゃがんで低い姿勢になることが良いコミュニケーションを生むことにつながりました。人権を守ることは大切だとわかっていても、どうしたらよいか迷うこともあると思います。大切なことは、知ること、考えること、発信すること、行動することです。夏季休業の課題として提出された人権作文は、文集にして配布するので、必ず一読して人権問題解決の参考にしてください。