平成29年度~校長室

ポインセチア

 ポインセチア(英名poinsettia)は常緑性低木で、日本では11月から12月ごろに茎の上にある葉が赤や桃色や乳白色に美しく色付きます。クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれています。そのため日本では仲冬(大雪から小寒の前日まで)の季語ともされています。葉は薄く楕円形で、花はいわゆる杯状花序である。その下に着く葉の形の苞葉が赤く染まるのが鑑賞の対象となります。その赤さはキリストの血の色に例えられます。原産国とされるメキシコでは、「ノーチェ・ブエナ」(原義は「素晴らしい夜」だが、通称として「クリスマス・イヴ」の意味を持つ)と呼ばれています。メキシコの伝説がアメリカ合衆国の初代メキシコ公使であったJ・R・ポインセットの知れるところになり、また真冬に花を咲かせることから、アメリカに伝わり、彼の名前がつけられました。日本には明治時代に来ました。和名はショウジョウボク(猩々木)で、大酒飲みの赤い顔が特徴の伝説上の動物である猩々に似ていることから名付けられたと言われています。観葉植物としてクリスマスの時期にあわせて短日処理をして、紅葉させて緑色の葉色とのコントラストを楽しみます。ただし0℃を下回るような場所に放置すると葉が落ちてしまうので、クリスマス時期の管理には注意が必要です。増やし方は、水を張った容器や土に挿し木をすれば発根します。園芸品種が近年多様化しており、従来の紅色に加えて、乳白色、淡い黄緑、ピンク、斑入りなどのバリエーションが楽しめます。