十三夜、十日夜
このところ、雨が降る日が続きましたが、週末は久しぶりに晴れそうで、月もきれいに見えるのではと思います。明後日10月21日は十三夜です。十三夜とは、十五夜の後に巡ってくる十三夜をさし、旧暦9月13日のお月見のことを言います。十五夜(中秋の名月)から約1か月後に巡ってくる十三夜は、十五夜に次いで美しい月だと言われ、昔から大切にされていました。十五夜または十三夜のどちらか一方のお月見しかしないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いと言われています。また、十三夜には栗や枝豆を供えることから「栗名月」「豆名月」ともいいます。十三夜も十五夜と同じで、旧暦を新暦に直して10月13日とするのではなく、その年によって日付が変化します。十日夜とは旧暦10月10日に行われる収穫祭で、東日本を中心に行われています。西日本では旧暦10月亥の子の日や11月に、類似する収穫の行事があります。その内容は地方によっても違いがあります。稲刈りが終わって田の神様が山に帰る日とされているため、稲の収穫を祝ってお餅をついて食べたり、稲の茎をたばねた「わらづと 」や「わら鉄砲」で地面を叩きながら唱えごとをして地面の神を励まし、作物にいたずらをするモグラを追い払ったりします。また、「かかしあげ」といって田んぼを見守ってくれたかかしにお供えものをして、かかしにお月見をさせてあげる地方もあります。十日夜はお月見がメインではないため、月齢に関係なく新暦の11月10日に祭りを実施する地方が多いようです。