平成29年度~校長室

西瓜(すいか)

 夏の果物の代表格といえば、やはり西瓜(すいか)でしょう。大きな西瓜を井戸水で冷やし、冷えたところで庖丁を入れると、パリンと弾けるように割れました。縁側に腰かけ、種を庭先にプップッと吹き出しながらかぶりついていたのも、子どもの頃のなつかしい思い出です。海辺での西瓜割りも夏の風物詩。甘くて水分たっぷり! 乾いたのどにおいしい西瓜は、熱中症予防にも一役買ってくれるそうです。西瓜は、アフリカ中部の砂漠地帯が原産といわれるウリ科のつる性一年草です。旬は種類や生産地にもよりますが、一般的には7月~8月。真夏においしい果物です。でも、一番の旬が立秋を過ぎるため、西瓜は秋の季語とされています。また、意外なことに、農林水産省の基準では、西瓜はメロンやイチゴなどとともに「野菜」に分類されています。実は、一年生及び多年生の草本になる実は「野菜」、永年生の樹木になる実は「果物」と決められているのです。これを基準とすると、確かに西瓜もメロンもイチゴも野菜の仲間ということになります。しかし、実際には果物売場に並び、栄養学的にも果物として扱われています。西瓜は約90%が水分で、暑い季節にからだを冷やし、水分補給をしてくれる食べ物です。疲労回復や利尿作用があるといわれ、カリウムなどのミネラルも豊富。食べるときに少量の塩を振って食べることがありますが、塩分も摂取ができて熱中症予防にもおすすめです。また、アミノ酸の一種であるシトルリンは血流を改善するといわれています。果肉にはカロテノイドのβカロテンとリコピンが豊富に含まれています。昔からよく「天ぷらと西瓜」は食べ合わせが良くないといわれますが、医学的な根拠はありません。でも、胃腸が弱っている夏に、油分と水分や酸味を同時に摂ると胃がもたれやすいもの。だから注意しなさいという昔の人の教えといえます。おいしい西瓜の選び方は、「手のひらでたたいてみる」ですが、ではどんな音がしたら良い西瓜なのでしょうか。食べごろの西瓜は「ポンポン」と澄んだ音がします。「カンカン」というような高い音の場合は水っぽく、「ボタボタ」という低い音の時は熟れすぎてスが入っていたりします。また、見た目で判断する基準もあります。果皮に張りがあり、縞模様がはっきりと濃いものは、生育に欠かせない太陽の光をたくさん浴びている証拠。またツルは細く、ツルと反対側のお尻の薄茶の部分が小さい西瓜が良いとされています。最近はカットされて売られていることが多いですが、その場合は、種の色が黒く、果肉の赤と果皮の白の部分の境目がはっきりしているものを選ぶと良いでしょう。