平成29年度~校長室

蛍狩り

 蒸し暑い日が続き、うんざりしている人もいると思いますが、この時期に目を楽しませてくれるのが蛍。どんより曇った梅雨の夜、甘い水を求めて草から草へと飛び回る蛍たち。その幻想的な光景を楽しむのが「蛍狩り」です。「狩る」といってもホタルを捕まえることではありません。「狩る」という言葉には、動物を捕まえるという意味のほかに、「紅葉狩り」などと同じく季節の風物を楽しむ、鑑賞するという意味があります。ホタルの成虫は、腹部後方に発光器があり、発光物質が光ることで光が発生します。この光は、蛍のラブコール。オスは光を発しながら飛び回り、メスは草や木の葉の上で弱く光ります。お互いを見つけて両方が強く光れば婚約成立です。実は、蛍の成虫期間は約1~2週間。この間、エサを食べずに夜露だけで過ごしてパートナーを探します。そして、繁殖が終わると死んでしまいます。また、蛍でも発光しない種類もあります。日本には40種類以上の蛍がいるといわれますが、代表的な蛍は源氏蛍(ゲンジボタル)、姫蛍(ヒメホタル)、平家蛍(ヘイケボタル)の3種類です。ホタルが好むのは、きれいで流れがゆるやかな川や水田などの水際の草むらで、水温は15~20°くらい、エサになるカワニナがいるところです。ホタルが好むのは気温は20℃以上で生暖かく、曇って風のない夜。どんより曇った梅雨の夜は蛍狩りに最適です。雨が降っていたり、風邪が強い日や冷え込む日は、蛍はあまり飛びません。ホタルが飛び回るのは日没1~2時間後がピーク。夜の7時半位から9時頃までがおすすめのタイミングです。環境の変化により一時激減した蛍ですが、蛍の飛ぶ清流を取り戻そうという動きが、各地で起こっています。行政などの保護により、再び蛍の姿が復活しつつあります。
 「蛍狩り」の時期は地域によってさまざまですので、あらかじめ調べてから出かけてみてはいかがでしょう。