平成29年度~校長室

だいこん

 ダイコンはアブラナ科ダイコン属の越年草で、野菜として広く栽培され、主に肥大した根を食用とするほか、種子から油を採ることもあります。名前の由来は、大きな根を意味する大根(おおね)からきています。 原産地は確定されていませんが地中海地方や中東と考えられ、紀元前2200年の古代エジプトで、今のハツカダイコンに近いものがピラミッド建設労働者の食料とされていたのが最古の栽培記録とされ、その後ユーラシアの各地へ伝わりました。日本には弥生時代には伝わっており、ハマダイコンまたはノダイコンと見られる古保禰(こほね)も栽培され、現在のカイワレダイコンとして用いられていました。江戸時代には関東の江戸近郊である板橋、練馬、浦和、三浦半島辺りが特産地となり、その中で練馬大根は特に有名です。 ダイコンは、日本においては品種・調理法とも豊富で、世界一大きくて重い桜島大根、世界一長い守口ダイコンなどの種類があり、日本人の食卓には欠かすことのできない野菜です。葉はビタミンAを多く含み、青汁の原料として使われています。汁はビタミンCやジアスターゼを多く含みます。野菜としての位置は、春の七草の一つ「すずしろ」であり、薬味や煮込み料理にも使われるなど、利用の幅は広くあります。薬草で、消化酵素を持ち、血栓防止作用や解毒作用があります。主に生食または加熱調理され、保存用に漬け物、乾物とされるほか、辛みを生かして香辛料としても利用されます。 ダイコンはクビ(葉に近い部分)は汁が多くて甘く、サキ(地に深い先端部分)は汁が少なく辛いです。このため、クビの部分は生でサラダに、サキは大根おろしなど薬味に向きます。 大根は、生でも煮ても焼いても消化が良く、食当たりしないので、何をやっても当たらない役者を「大根役者」と呼びます。同じ理由で、なかなか当たりを打てない野球の打者を「大根バッター」とも呼びます。 この寒い時期には、鍋物の具として欠かせない存在です。