平成29年度~校長室

かぼちゃ

 かぼちゃは保存が効き、保存中の栄養素の損失も他の比べて少ない野菜です。そのため、冬至の時期の貴重な栄養源でもありました。かぼちゃは、中央アメリカから南アメリカ北部を原産地とするウリ科の植物です。日本かぼちゃは、16世紀中頃ポルトガル船によってカンボジアからもたらされ、「かぼちゃ」の名はこの時の伝来先に由来しており、江戸時代中期から風邪や中風の予防にかぼちゃを冬至に食べる風習が根付いたといわれています。ビタミンAを豊富に含み、皮は硬いが長く煮ることでやわらかくして食べることができます。サツマイモと同様にデンプンを糖に変える酵素を含んでおり、貯蔵によってあるいは低温でゆっくり加熱することによって甘味が増します。従って、収穫直後よりも収穫後、約1か月頃が糖化のピークで食べ頃となります。保存性に優れ、常温で数か月の保存が可能な数少ない野菜ですが、保存がきくのは切っていない場合で、切って果肉が空気に触れると数日で腐ってしまいます。甘みの強い品種は菓子作りにも向いており、パンプキンパイや、南アメリカのフランやタイの「サンカヤー・ファクトン」などのプリンなどに加工されます。 フランスではスープの材料として使われることが一般ですが、南部ではパイやパンに料理されます。アルゼンチンでは中をくりぬいたカボチャにシチューを入れます。 種子(パンプキンシード)も食品として市販されており、ナッツとして扱われます。パンや洋菓子のトッピングとして用いられることが多くあります。メキシコにはカボチャの種子をすりつぶしたソースで肉や野菜を煮込んだ、ピピアン (pipian)という伝統料理があります。また、種子から食用油(パンプキンシードオイル)が取れます。 アメリカではシナモンやクローブなど、パンプキンパイに用いる香辛料とカボチャを使って醸造したビールが生産されています。日本では北海道での生産量が多く、アイヌの人々もカボチャを栽培しており、北海道での栽培の歴史は古いです。