平成29年度~校長室

フランス、大変革の日

 タイトルから「一体何のこと?」と思う人が多いと思いますが、これには多分に私の主観が入っていますので、「こう考える人もいるのね。」くらいにとらえていただけるとありがたいと思います。
 今から225年前の1月21日のフランスのパリで、国王だったルイ16世が多くの公衆の前でギロチンで処刑されました。フランスは古くから国王の権力が強く、国王の命令のもと、近代以降はヨーロッパの強国として近隣の国々と争ったり、海外にも積極的に進出して強勢を誇っていました。しかし、18世紀以降はその積極戦略がうまくいかず、国家財政が厳しい状況が続いていきました。このフランスを根底から支えていたのは、農民や商人などの第3身分でしたが、彼らは搾取の対象で、その上に立つ聖職者や貴族は税金も払わず、退廃的で贅沢な暮らしを送っていました。これに不満を募らせた第三身分の人々がパリのバスティーユ牢獄を襲撃してフランス革命が始まりました。国王ルイ16世はこの事態収拾をうまくできず、国家逃亡を図るなど多くの人々の信頼を失い、その怒りを増幅させて、議会の決定で処刑となりました。でも、王が庶民に公開処刑にされるなどふつうは考えられません。各国の皇帝や王はぞっとしたと思います。その後、フランスではナポレオンが皇帝となったりと皇帝政治、王政治が復活したこともありましたが、現在のフランスは民主主義の国家として、EUの中心として、世界をリードする立場にあります。現在も国王がいる国もまだありますが、人々の声が政治に反映される国が多くあります。その意味では、ルイ16世の処刑・体制変更は当時のヨーロッパ社会に大きな衝撃を与え、民主主義社会への道を開いたと言えるのかなと思います。