ストーブ
毎日、寒い日が続きますね。外出先から帰ってストーブのある室内に入るとホッとします。ストーブは燃料を燃焼させるなどの手段により、熱を発生させる装置です。燃料は石油、ガス、電気、薪(まき)などさまざまで燃料によって構造が異なります。日本の家庭で一般的に見られる灯油を燃料にした石油ストーブは、「アラジンブルーフレームヒーター」が優れた輸入製品として知られていました。国産ストーブの第一号は、1856年に武田斐三郎が外国船で見たストーブを参考に、函館の鋳物職人に製造させたものとされています。このストーブの頭部は半球状であり、煮炊きを考慮しない暖房用ストーブとなっていました。北海道など一部の寒冷地域を除いて、都市部の住宅事情は煙突を必要とする暖房器具が敬遠され、可搬型の石油ストーブは広く普及して、国内メーカーの開発競争もあり日本独自の発展を見せました。日本国外ではセントラルヒーティング方式による暖房が一般的であり、火災予防の観点からも裸火によるストーブを認めていない国やアメリカの一部の州もあります。 東日本大震災の発生後、停電が続いた地域もあり、発火に電気を利用するストーブが利用できないことがあり、かつてのマッチなどを利用するストーブが必要となった時期もありました。ストーブは燃料を燃やすので、きちんと消化を確認しないと火災の原因になることもあるので、気をつけましょう。