平成29年度~校長室

全校集会

 本日6時間目、全校集会をおこないました。今回は人とのして生き方・在り方をテーマに話をさせていただきました。以下はその要旨です。

 「みなさん、こんにちは。今日は1年生から3年生が一堂に集う全校集会です。1年生は上級生を、2・3年生は1年生を見てください。それぞれ1・2年後、1・2年前の自分たちの姿と比べていかがでしょうか。昨日より授業もはじまり、また1年が始まるんだなあと実感している人もいるかと思いますが、今日は人としての生き方、ある方について話をしたいと思います。
 人としてのと言いましたが、みなさんは人とは何と思いますか。「突然に振られてもすぐに答えられないよ。」という人は多いと思います。どういうことを聞きたいのか質問が漠然としていて答えづらいからだと思います。では、質問を変えて、「人として今後どのように生きていこうと思いますか。」ならばいかがですか、多少答えやすくなるかなと思います。2・3年生には始業式で話ましたが、将来何年後には会社に入って、仕事のリーダーとして、家庭をもってなど5年後、10年後の話をしました。ではまた、質問を変えて「人としてどういうことを守っていきたいですか。」これにも答えることはできると思います。「人に嘘をつかない。」とか、「相手の気持ちを考えて行動したい。」などの答えが出てくる人がいるはずです。質問をさらに変えても、具体的な方向が高ければ高いほど、答えやすいと思います。
 ただし、この人としてに関わることは、その背景に他の人に対して働きかけたり、働きかけられたり、働きかけてもらったりという面があります。みなさんも御存じのとおり、人は一人で生きていくことはできません。みなさんの来ている制服は自分で作ったものではなく、購入したものでしょう?誰かが制服を作成し、それを業者が販売し、手に入れてきているものです。みなさんは制服の所有者ですが、生産者、販売者という他者が介在して、初めて所有者となっているのです。自分で一人で生きていけると思っても、実際には制服の件でもわかるように、必ず他の人との関わりがあります。みなさんも家庭や学校、その他でさまざまな年代のさまざまな考えの方と関わります。そのような関わりを自分にとってプラスになるものと考えて、積極的に関わってください。
では、他の人との関わりのなかで大切なことは何だと思いますか。私は礼儀と挨拶と思いやりだと思います。
 礼儀は、辞書を引くと「敬意を表す作法」とあります。つまり、礼儀の本質は相手に敬意を表す行為・動作です。昔からイギリスではエチケットやマナーをとても大切にしていて、日常生活の中で、これが自然に表れるように幼少の時から徹底したしつけをおこないます。「人の嫌がることをしてはいけない。」とか、「嘘をついてはいけない。」などのしつけと同じように、理屈抜きに教えたようです。エチケットやマナーは「礼の心」の表れであり、イギリスには「礼儀は人をつくる。」ということわざがあり、日本でも鎌倉時代の教訓に「親しき仲にも礼儀あり。」ということばがあります。日本人の生活様式は、中国から伝来した儒教の影響が強いせいか、「礼によって始まり、礼によって終わる。」傾向があります。剣道の修練でも「剣道は礼によって始まり、礼によって終わる。」と言われます。このことは「けじめをつけるべきところでは、けじめをつける。」ということで意識しておいてほしいと思います。
 挨拶も他者との関わりを良好にする大切なものです。社会生活や家庭生活の中での基本的な心構えであり、学校生活の中においても同じです。今日、廊下ですれ違う際にほとんどの生徒がきちんと挨拶をしてくれました。みなさんから見ると、私のほうが年長ですが、出来るだけ自分から挨拶するように心がけています。年上だからちか、年少だからではなく、お互いに気持ち良く学校や社会で生活するために大切だからと考えています。学校には保護者や他校の先生、大学や企業の方が今後来校する機会が多くなります。校内でこれらの方にお会いしたら、積極的に挨拶をしてほしいと思います。
思いやりは「相手のことを考え、大切に思い、いたわる。」ことと思います。どのような時に、どのような場面で、どのような思いやりをすればいいのか、迷うことは多々あります。傷ついた友だちに声をかけるか、否か、満員電車で立っているお年寄りに席を譲るか、否かなど。その時に自分の考えていた思いやりが伝わらないこともあると思います。でも、たとえうまく伝わらなくても、伝えることが大切だと思います。私は迷った時は伝えることを心がけます。伝えないで後悔するよりも、伝えて失敗したことで後で教訓として得られることがあると思うからです。
 人としての在り方・生き方は明確な回答がなく難しく、人間社会が続く限りなくならない課題で、これが正しい答えというものは毎回異なってくるし、絶対という回答もないと思います。経験を積んで、自然に、自分の考えをつくっていくことがいいし、それが人間社会での変わらない人として在り方・生き方に合致していれば、いいのではと思います。
 人間は悩み、苦しむことで成長する存在です。今後の高校生活、社会生活で自分自身の答えを見つけていってください。」

 この後、教務主任の先生からも時間を守ることの大切さ、人間の成長についての話がありました。

 文字ばかりで申し訳ありませんが、生徒の成長のための一助になればと考えています。よろしくお願いいたします。

桜もそろそろ、散りはじめました