校長日誌

3学期終業式

 3月24日(金)、平成28年度3学期の終業式を行いました。

 

 

 卒業式後、初めての全校集会でした。例年感じることですが、3年生が卒業してから、新入生が入学してくるまでの間は、人数も少なく、体育館が広く感じます。

 

 今年度、最後の式ということで、司会の会田先生の指示に従い、1年生、2年生ともしっかりした服装と態度で式にのぞみました。

 

 

 校長講話に引き続き、生徒指導部長の網野先生が話をされました。

  網野先生は「気合」という言葉から日頃の生活の在り方や実力をつけることの大切さについて話してくれました。

 

 彼は「気合という言葉は一般に物事を始める前に使われているが、実際に始めるときには気合を抜いてリッラクスしていた方が望ましい。気合は最終手段でもう無理だという時に初めて入れるものだ」と語っていました。

 

 

 そして、「そもそも実力がなければ力を発揮することができないので、日頃から実力をつけるように取り組むことが大切だ」と結びました。

 

 網野先生の講話の後に、表彰を行いました。今回は、資格取得に関するものとバスケットボール女子の活躍を讃えたものなどでした。表彰された人は日頃の努力が成果としてあらわれてよかったと思います。

 

 

 壮行会では、3月末に石川県金沢で行われる全国選抜大会に出場するウエイトリフティング部1年生佐藤君の壮行会を行いました。ウエイトリフティングの名門羽実の看板を背負って戦うのは大変だと思いますが、緊張せずに普段の力を出し切ってほしいと思います。

 

 それぞれの人が、今回の話や表彰・壮行会に触発されて自ら頑張り、一回り大きく成長して、次年度更に充実した生活をおくれることを期待しています。

 

 

 参考までに写真を掲載します。

3学期終業式(要旨)

 

皆さん、おはようございます。一年間お疲れ様でした。今日で、三学期並びに平成28年度の授業も終了となります。新たな目標や決意を持ち、新学期を迎えて頂きたいと思います。

 

 さて、皆さんは、今年一年間を振り返ると様々な場面で活躍しました。資格取得等に関しては、商業系学科の人も農業系学科の人も大勢の人が積極的に受験し、合格しました。資格は必ず皆さんの役に立ちます。将来の進路も見据えて、今後も資格取得を積極的に頑張ってください。

 

 専門高校で特に有利な地域との連携や、学校外の諸機関との連携に関しては、今年は例年にも増して、皆さんよく頑張りました。産業教育フェア関係、商品開発関係、ホテルブリランテに食材を提供した関係、皆さんが講師として市民の方対象に実施した市民講座、「高校生が運営するオンラインショッピングモール まなびや」の取組や、ギネス世界一に登録された田んぼアートの活動や、近隣の小学校や保育園との様々な連携、またはキャラクターさみっとや羽生市の各種の活動への協力など、羽生実業高校の名前を存分に広めることに貢献してくれました。これも素晴らしいことだと思います。

 

 部活動等では、ある人は県大に出場し、またある人は県の代表となり、更に全国大会に出場し、そこでも大いに活躍し、本校の名声を高めてくれました。ウエイトリフティング部、フラワーアレンジメントコンテスト、弓道部、陸上部、そして、他にもソフトテニス部等多くの人が県大などでも力を発揮しました。とても嬉しく感じています。 

 

  また、全員が関わった体育祭、羽実祭、持久走大会等に関しては、大半の人が本当によく頑張りました。よかったと思います。何が良かったかというと、「真剣に取り組んだ」からです。「一生懸命にやった」からです。

 この「真剣に取り組んだ」、「一生懸命にやる」という気持ちや姿勢は、社会に出てからも極めて重要です。是非身につけて欲しいと思います。

 

 ここで、私からあなたがたに贈るメッセージが一つあります。

 

 古い話をします。私が12歳の時の話です。小学校6年生から中学校1年になるとき、NHKの大河ドラマで「勝海舟」をやりました。脚本は確か倉本聰、主人公勝海舟役は渡哲也でした。50歳以上の先生方の中には覚えている人もいるかもしれません。

 

 私は当時渡哲也の大ファンで毎週欠かさず見ただけではなくて、録画していました。録画と言っても、40年以上前の話です。CDもDVDもありません。当時一般の家庭では、テレビを録画することはできなかったと思います。カセットテープを用いて、音だけを録音しました。これをテレビの前に置いて音を録音していました。勿論コードなどを使わずに録音していますから、周囲のすべての音が録音されてしまうというお粗末な録音でした。

 

 あるとき、こういう場面がありました。勝海舟が、自宅で塾をやっていました。教えていたのは蘭学です。蘭学とは江戸時代にオランダを通じて日本に入ってきたヨーロッパの学術・文化・技術などの総称です。蛇足ですが、幕末の開国以後は世界各国と外交関係を築き、オランダ一国に留まらなくなったので、一般的には「洋学」となりました。

 

 さて、その蘭学を勝海舟は、塾長として家で教えていました。そこに長崎から杉純道という人がやってきます。ちなみに杉は、統計学の開拓者にして、近代的統計調査の先駆者で、東京大学の前身である江戸幕府の洋学教育機関で教授職と迎えられたのちに、現在の総務省統計局の初代の統計局長にまでなった男です。

 

 杉役は名優江守徹です。勝の家に初めてやってきた杉を、勝海舟は追い帰します。さて、なぜ杉を追い帰したのか?そのテレビを見たのが40年以上前の話で、私はそのとき1回だけしか見てないドラマの話を紹介していますので、多少間違いがあるかもしれませんが、その場合はご容赦ください。

 

 江守徹と渡哲也、杉純道と勝海舟、当時はまだ勝臨太郎と名乗っていたときの会話です。セリフの中では勝臨と言ってました。

 

「勝先生、私長崎から参りました、取り柄無し、杉純道と申します。以後お見知りおきを。」

「取り柄無し?おめえさん、取り柄がねえのかい?」

「はい」

「本当にねえのかい?」

「はい」

「全くかい?」

「はい」

「一つもかい?」

「はい」

 

「けえれ!」

 

「なんだ!勝臨は少しぐらい名前が売れたからと、天下でも取った気になってやがる!」…

 

 という場面です。

 

 主役の渡哲也は肋膜炎で体調を崩し、全部で52週放送された中の9回目まで出演したあと、10回目からは先日亡くなった松方弘樹に主役が代わりました。大河ドラマ異例の主役の交代劇でした。従って、この話は1月~3月までくらいに放送されたものだと思います。

 

 さて、話をまとめます。勝海舟が言おうとしているのは、1つは自分に自信を持てということ、自分のやるべきことをしっかりやった上で、そのことに対して、自信や誇りを持てということ。

 

 そして、何よりも、取り柄、つまり得意な物を作りなさい、これだけはある程度自信が持てる、自分の核になるものを持ちなさい、ということ。

 

 この分野ならあいつに聞けば分かる、あの人に聞けばいいと皆から言われるものを持ちなさい、これだけは、誰にも負けないというものがあれば、生活が輝いてきますよ、と言いたいのです。

 

 是非、皆さんもそうしたものを持ってください。充実した人生を送ってください。保護者の方々も、先生方も、同窓生も皆さんのことを常に応援しています。そのことを忘れないでください。

 

 皆さんの今後の活躍を期待しています。では、ここにいる皆さんがお互いに切磋琢磨し高みを目指すことで、羽生実業高校が永遠に栄え、光を放ち続け、皆さんの未来を明るく照らし出すことを心から祈念し、私の今年度最後の挨拶と致します。皆さんの明るい未来に幸あれ。以上です。