校長日誌

安全教育 自転車安全運転伝達講習会

 12月19日(月)本校の体育館で、自転車の安全運転や交通事故の実情を知ってもらうための自転車に関する安全運転伝達講習会を実施しました。

 

 

 これは、情報処理科の3年生女子2名が夏休み中に学校の代表として参加した講習会で学習した内容を、体育館でパワーポイントを使いながら、全校生徒に伝えることにより交通安全に対する意識を高めてもらうために実施しました。

 

 生徒の皆さんは、冬の体育館で寒さの厳しい中でしたが、パワーポイントを食い入るように見ながら、非常によく代表生徒の話を聞いていました。

 

 

【講習会の内容をいくつか抜粋します】

○全国のどこかで毎日約36人の高校生が死傷しています。いずれにせよ、高校生の

 自転車事故は非常に多いのです。

○埼玉県内では、自転車交通事故が全年齢で一日平均27件発生し、高校生では 一日

 3人をこえる人が自転車交通事故で死傷しています。

埼玉県内の高校生の自転車交通事故死傷者数は、昨年の平成27年には977人に上

 り、全国でワースト3位。

 

 

交通事故防止5つの行動です。 

「もしかして、とまる、みる、まつ、たしかめる」

 当たり前で簡単すぎると思うかもしれないが、交通事故防止の基本中の基本の行動。

 

 

自転車安全利用五則

 ①自転車は車道を走行することが原則です。歩道は例外です。

 ②車道の左側を通行しましょう。

 ③歩道は歩行者優先で、歩行者がいる場合には車道寄りを徐行しましょう。

 ④交通ルールを厳守しましょう。

 ⑤子供はヘルメットを着用しましょう。

 

 

ながら運転」の禁止

 携帯電話を使用しながらや、ヘッドフォンなどを装着しての「ながら運転」の禁止。

 

今年に入り、改正道路交通法が適用されました信号無視や一時不停止、

 安全運転義務違反などといった14の危険行為が、取り締まりの対象。

3年以内に2回以上違反を繰り返すと、公安委員会から講習の受講命令が出され、

 3時間5700円の講習を受講することとなります。

 これを無視してしまうと、5万円以下の罰金。

 

 

自転車交通事故による3つの負担

 ①怪我の回復などによる《時間的な負担》

 ②事故を起こしてしまった際の《経済的・金銭的負担》

 ③自転車交通事故にあってしまったという思いによる《精神的負担》

 

 

加害の事故を起こしてしまった場合の3つの責任

    ①《刑事上の責任》 

    ②《民事上の責任》

    ③《道義的な責任》

○《刑事上の責任》

  法律上の罰則に関する責任で、高校生でももちろん発生します。

○《民事上の責任》

  被害者に対する損害賠償の責任で、高校生でも責任の能力があると認められている

  のが最近の傾向です。つまり、この損害賠償の支払いは、私たちが就職してからの給料

  で支払わなければならない、ということなのです。また、損害賠償が私たちではなく、

  私たちの保護者に請求があった場合、保護者はその請求に答えなければなりません。

○《道義的な責任》

  被害者の方を見舞うなど、誠実な謝罪を行う責任がある、ということです。

 

 

○責任の実際の例

 2013年 兵庫県神戸市で、小学生が起こしてしまった自転車事故

 被害者が植物状態になり、 約9500万円の損害賠償の支払いを求めるという内容

○仮に上記と同様の事故があった場合

 高卒者の年収が約250万位だとすると、計算すると、約38年、つまり、私たちが

 60歳近くになるまで、被害者に慰謝料を払い続けなければならない、ことになります。

 

 

慰謝料を払う私たちもつらいですが、それよりももっとつらいのは、被害者家族です。

38年もの間の遺族の悲しみは、いったいどうすればよいのでしょうか…。

 お金をどんなに積んでも、亡くなった方は帰ってきませんし、

 心の傷が癒えることはありません。考えるだけでつらいです。

○この返済等ができない場合には、家族が全額を払わなければなりません。

 家族に、金銭的にも、精神的にも相当な負担をかけることになってしまいます。

事故の責任をとる、ということは、このように、本当に大変なことなのです。

 

 

○また、このほかに、事故をできるだけ速やかに解決する責任として、

 ①119番へ通報し、被害者の方を救護してください。

  その場から立ち去ると「ひき逃げ」となってしまいます。

 ②警察に通報してください。誠実な態度は欠かせません。

 ③自転車損害保険への加入をお勧めします。

○最近の自転車交通事故における損害賠償額は、高額になる傾向があります。

 自転車損害保険はさまざまなものがありますので、家族の方と万が一のことを考えて、

 相談してみるといいかもしれません。

 

 

○また、自転車を改造して乗っている人は、すぐに直しましょう。

 事故の原因にもなりますし、万が一事故があった場合には、さらに責任が問われ、

 重い処罰などが課せられる可能性があります。

 

  最後に教頭先生から指導講評して頂きました。生徒の皆さんはこの話も真剣に聞いていました。

 いずれにしても、お互いに交通事故にあわない、起こさないためにも、余裕をもって思いやりの心で、公共の道路を利用しましょう。