校長日誌

言葉の魅力

 3学期の始業式で「言葉の大切さ」の話をしました。

 

  12月初旬の各紙で報道されましたが、経済協力開発機構(OECD)が12月6日に公表した国際学習到達度調査(PISA)の結果では、15歳の「読解力」が4位から8位に順位を下げ、日本の子供たちの読解力低下が懸念されています。

 

 「科学的応用力」が前回2012年の4位から2位に、「数学的応用力」が7位から5位に順位を上げる一方で、「長文に触れる機会が減少」したことに伴う読解力低下が懸念され、文章を読む学習の充実や語彙力の強化がのぞまれます。

 

 文科省は「読書量の減少などで、長文に接する機会が減ったことが原因の可能性がある」と分析しています。

 

 そんな中、1月29日付け読売新聞の「ジュニア文芸」欄に素晴らしい作品を見つけました。

 

 まず俳句です。(横書きで失礼します)

叱られて

犬と見上げた

冬の月

 

 次に詩です。

「わたしをうんでくれて」

 

赤ちゃんだったわたし

体が小さかった

足が弱かった

心ぞうが止まりそうだった

 

でも今は

友だちとかけっこだって

とぶことだって

心ぞうを動かすことだって

今ならなんだってできている

びょういんにつれていってくれたり

足マッサージなどをしてくれたり

色々な家族の支えがあったから

おかげで今も生きてるよ

ねえねえお母さん

わたしをうんでくれてありがとう

 

 一緒に掲載されている講評で、俳句に関しては「しょんぼりしていても寄り添ってくれる相棒がいる」ことに触れ、詩に関しては「全身から感謝の気持ちがあふれている」とコメントされていました。

 

 どちらの小学生の作品も講評にあるように素晴らしい作品で、置かれた状況や気持ちがよく伝わってきます。共感できます。自分以外の経験を我がことのように追体験できる言葉の魅力を感じます。

 

 素晴らしい作品をありがとうございました。温かい気持ちになれました。

 

 読売新聞  朝日新聞  埼玉新聞 等 参照