校長日誌

アドリブを生きる力 映画監督 大友啓史 氏

 講演の第三弾です。

 映画監督の大友啓史さんの魅力的な講演でした。ご存知のように大友監督は、2007年、当時の金融ショックと世情を反映した土曜ドラマ『ハゲタカ』でドラマ界に衝撃をもたらしました。世界で最も歴史と権威のある国際番組コンクールのひとつである「イタリア賞」で、『ハゲタカ』は、「シリーズドラマ番組部門」で最優秀賞にあたるイタリア賞を受賞しました。また、彼は、2010年の大河ドラマ『龍馬伝』を演出しましたし、『るろうに剣心』の監督もつとめています。

 

 大友監督は、アドリブをテーマに講演をし、自身も資料を見ないアドリブで話を進めながら、撮影現場では「予想外なことが起きたときにそれを楽しめない人ほど、どんどん現場から脱落してしまう」と、撮影現場での体験や優れた俳優の演技を例に挙げて、「柔軟な考えを持つこと」の大切さを強調しました。

 

 また、「思いがけないことが起きたときの耐久力が落ちてきているのではないか」と。「若い子たちは特にまだ知っていることが少ないはずなのに、ルールを一つに決めなくてもいい、夢は一つじゃない」とも述べて、固定観念を持たずに、柔軟な発想で、ハプニングとどう付き合うか、アクシデントすら楽しむアドリブ力を蓄えることの大切さを繰り返し説明していました。

 

 更に「与えられたものだけではなく、それ以上のものを成し遂げようという意識を持って欲しい」とも話していました。