校長日誌

校長室から

主権者教育 講演会

 1月26日(木)に1、2年生を対象に体育館で主権者教育を実施しました。

 

 

 これは、公職選挙法等の一部改正に伴い、年齢満18年以上満20年未満の者が選挙に参加することができることになったことを踏まえ、有権者として求められる力を身につけ、選挙を通じた政治参加の意義を理解させることをねらいとしています。

 

 昨年は初めてということもあり全体の関心も高く、様々な場所で大きく取り上げられました。

 

 

 今年は、昨年以上に「生徒が有権者として自らの判断で積極的に権利を行使することができる」とともに、「政治や選挙に対する理解を深めることに加え、現実の政治的事象も視野に入れ、生徒が多面的・多角的に考察し公正に判断する力や、公共的な事柄に自ら参画しようとする意欲や態度」が求められています。

 

 

 今回は1、2年生を対象に、羽生市の選挙管理委員会の担当の方に来て頂き、総務省及び文部科学省が作成した副教材「私たちが拓く日本の未来」の内容をベースに、オリジナルで作成したパワーポイントを用いて、主権者としての自覚を促す内容の講義を、わかりやすく説明して頂きました。

 

 

 基礎、基本的な内容の中にも、大人が見てもなるほどと思う個所がたくさんありました。生徒の皆さんはパワーポイントを見ながら真剣に聞き入っていました。

 

 

 各自が自分のことと捉え、18歳だけではなく、19歳の人たちの関心も高まるといいと思います。

 

 参考までに、写真をいくつか掲載します。

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持久走大会に向けて

 持久走大会が近付いています。来週の予定です。体育の授業を中心に昨年の初冬の頃から毎時間練習しています。

 

 読売新聞によれば、校内マラソン大会の歴史は古く、明治時代の高等師範学校(現筑波大学)の健脚競争がルーツで、「兵式体操」から派生し、体力や忍耐力を鍛えるようになりました。その後、同校で学んだ教師が全国へ広げていったとみられるようです。

 

 

 新聞の中では、「先にゴールした友だちがコースに戻って一緒に走ってくれたり、ゴールで待っていて『頑張れ』と応援してくれたり。うれしかったなあ」という心温まるエピソードや、「大会の狙いは目標に向かって努力し、自信をつけること」という中学校の事例も出ていました。

 

 本校の保健環境部発行の「たより」の2月号でも「持久走大会」について特集を組みました。

 

 

【持久走大会に備えての健康管理】

 当日のコンディションによっては大事故へとつながります。次のことに気をつけて、体調を整えておきましょう。

 

☆大会までに

 ①積極的にトレーニングをして、心臓や足腰を鍛えておきましょう。

 ②規則正しい生活をしましょう。

   ◇1日3食、栄養のバランスの摂れた食事をする。

   ◇睡眠不足にならないようにする。(12時前の就寝を心がける)

   ◇体調を整え、かぜ、腹痛、下痢等の症状のある人は早く治しましょう。

 

☆前日は

 ①睡眠を十分にとること。

 ②暴飲暴食をしない。(寝る2~3時間前は、ものを食べない)

 ③足の爪は必ず切っておく。

 

☆当日は

 ①遅くとも、走る2時間くらい前までに食事や水分補給を完了しておくこと。

   ◇食べ物を消化しきらないうちに走ると、必ず腹痛や胃痛を起こすので注意。

   ◇朝食抜きは低血糖や酸素欠乏等を起こし、身体機能が低下して走れなくなる

    ことがある。

 ②走る前に、排便・排尿をすませ、体を軽く、快調に。

 ③健康チェック(事故防止のため)

   ◎かぜ等で熱のある人。1日数回下痢のある人。⇒担任の先生に申し出る。

 

☆走っている時

 ◎体の異常を感じたら⇒近くの先生あるいは、友人に知らせましょう。

  (胸が痛い。冷や汗がでる。目の前がクラクラする。足がもつれる。

   頭がすごく痛い。吐き気がする。呼吸がすごく苦しい。意識がボーとする等

 

☆ゴールインしたら

 ①急に止まらない。(ゆっくり歩いて、呼吸を整える)

 ②汗をよくふき取り、うがいをする。

 ③気分の悪い時は救護係に申し出ること。

 ④閉会式終了後は寄り道をせずに帰宅し、夜はぬるめのお風呂に入り、早く寝る

  こと。


 


持久走大会の目的は以下のとおりです。

1 持久走を通して、体力の増進を図り、忍耐力を養う。

2 自己の体力を知り、最後まで全力を尽くして完走する。

3 互いに励まし合い、いたわり合う心を養い、仲間との団結を高める機会とする。

 

 走れない人は、原則、役員として参加する予定です。また、参加には保護者の方の参加承諾書が必要になります。

 

 

 当日はPTA会長・副会長さんや後援会長さん、総務委員長さんをはじめ、多くの保護者の方々にも役員として参加して頂きます。大変寒い中での仕事になると思います。ご協力、本当にありがとうございます。

 

 

 今回は、緊急時の対応に備え、「体育活動時等における事故対応テキスト ~ASUKAモデル~」を用いて、例年以上に職員の中での研修会を行うと同時に、AEDの数をこれまでの2倍以上の9台に増設したり、新たに2台自転車を購入したり、外部の方々の協力も得たりして、一層の安全の確保に努めています。

 生徒の皆さんも、健康診断等は既に済んでおりますが、当日に向けて、各自健康管理等は十分に気をつけて欲しいと思います。健康が一番大切です。

 

 生徒一人一人の良さが最大限引き出され、事故のない、充実した大会になればと考えておりますので、生徒の皆さん、関係の皆様方、何卒よろしくお願いいたします。

 

 練習風景を写真に撮りました。参考までに載せます。

           読売新聞 参照

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言葉の魅力

 3学期の始業式で「言葉の大切さ」の話をしました。

 

  12月初旬の各紙で報道されましたが、経済協力開発機構(OECD)が12月6日に公表した国際学習到達度調査(PISA)の結果では、15歳の「読解力」が4位から8位に順位を下げ、日本の子供たちの読解力低下が懸念されています。

 

 「科学的応用力」が前回2012年の4位から2位に、「数学的応用力」が7位から5位に順位を上げる一方で、「長文に触れる機会が減少」したことに伴う読解力低下が懸念され、文章を読む学習の充実や語彙力の強化がのぞまれます。

 

 文科省は「読書量の減少などで、長文に接する機会が減ったことが原因の可能性がある」と分析しています。

 

 そんな中、1月29日付け読売新聞の「ジュニア文芸」欄に素晴らしい作品を見つけました。

 

 まず俳句です。(横書きで失礼します)

叱られて

犬と見上げた

冬の月

 

 次に詩です。

「わたしをうんでくれて」

 

赤ちゃんだったわたし

体が小さかった

足が弱かった

心ぞうが止まりそうだった

 

でも今は

友だちとかけっこだって

とぶことだって

心ぞうを動かすことだって

今ならなんだってできている

びょういんにつれていってくれたり

足マッサージなどをしてくれたり

色々な家族の支えがあったから

おかげで今も生きてるよ

ねえねえお母さん

わたしをうんでくれてありがとう

 

 一緒に掲載されている講評で、俳句に関しては「しょんぼりしていても寄り添ってくれる相棒がいる」ことに触れ、詩に関しては「全身から感謝の気持ちがあふれている」とコメントされていました。

 

 どちらの小学生の作品も講評にあるように素晴らしい作品で、置かれた状況や気持ちがよく伝わってきます。共感できます。自分以外の経験を我がことのように追体験できる言葉の魅力を感じます。

 

 素晴らしい作品をありがとうございました。温かい気持ちになれました。

 

 読売新聞  朝日新聞  埼玉新聞 等 参照

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学校説明会 御礼

 1月28日に学校説明会を実施しました。大変寒い中、大勢の中学生の皆さんや保護者の方々に来て頂いたこと改めて感謝申し上げます。

  

 

 寒い中でしたので、かなり早い時間からジェットヒーターで全体を暖かくする準備をいたしました。

 

 

 全体会では、①全体や入試に関する説明  ②商業系学科に関する説明  ③農業系学科に関する説明 を行った後に、個別相談や施設見学をしました。

 

 

 今日の説明でご理解頂けたかと思いますが、商業、農業ともに、生徒一人一人のやる気を引き出し、就職であれ、進学であれ、各人の夢の実現に向けて、組織的・計画的に取り組んでおります。

 

 

 その成果が、様々なところに現れ、商業系、農業系の生徒の各方面での活躍につながっています。何種目にもわたる資格取得や県全体で表彰されるような好成績による合格です。

 

 

特別活動では、お話ししたウエイトリフティングやフラワーアレンジメントのように常に全国大会に出て活躍しています。そして、今年度は2度も日本一に輝きました。
 

この結果、毎年就職進学ともにほぼ100%の実現につながっています。

 受験生の皆さんにとっては、まさにこれからが正念場だと思います。

 

 

 保護者や先生とよく相談しながら、自分の目標や夢の実現を視野に入れて進路選択をしてください。インフルエンザ等がはやっていますが、体調には注意を払い、当日には持てる力を存分に発揮でいることを願っております。

 

 希望が叶うことを心より祈念申し上げます。説明会にお越しいただきありがとうございました。

 

 

 参考までに写真をいくつか掲載します。

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進路体験発表会

 1月19日(木)進路体験発表会を実施しました。

 

 

 就職や進学に関して先輩の貴重な経験を直接聞くことで、進路実現のための方法や必要なことを1,2年生が学び、進路意識を高めることを目指しています。

 

 

発表内容は以下のような概略です。

1 就職・進学を決めたいきさつ

   ・いつごろ    ・どんな動機で    ・今考えること

2 受験前の心構えと下調べ

   ・どんな準備をしていたか

   ・今考えて、良かったと思うこと、反省していること

3 受験の体験

   面接や試験の内容

    ・うまくいったか   ・後悔したか   ・反省すべきところ

4 進路に対する自分の考え方と、現実との食い違い

    ・意外だったこと   ・考えが甘かったこと

    ・あまり苦労しなかったこと

5 後輩へのアドバイス

    ・受験のために準備しておくこと(どんな些細なことでも)


  


 発表者は以下の区分で男女バランスよく依頼しました。

【就職関係】

・製造業

・銀行

・現業職

・倉庫職

・技能職

・一般事務

・製造作業

・生産・技能職

・事務職

・セールスアシスタント

・総合職

・輸送用機械器具製造

 

 

【進学関係】

・医療事務コース

・税理士チャレンジコース

・野菜学科

・西洋料理・ソムリエコース

・こども学科

・理容科

・経営学部

・理工学部

・農林業ビジネス学部

・二級自動車整備科

・美容・デザイン学科

・商業科

・フラワーデザインコース

・人間科学部


 


 後輩の皆さんは、それぞれの先輩の貴重な体験発表を真剣に聞きながら、定められた記録用紙に書き留めていました。

 

 

 参考までに発表の様子を掲載します。

 

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読売新聞掲載 第9回羽実杯 中学生の部

 平成28年12月25日(日)に本校を会場にして実施された「第9回羽実杯」の様子が読売新聞埼玉版に掲載されました。(羽実杯関連では、11月10日と8月5日の校長日誌参照)

 

【当日の様子】

 バレー部顧問の中村先生によれば、羽生市、加須市、行田市の中学校から8チームを招待して、トーナメント戦と順位決定戦を行いました。

 

 加須市立加須西中学校が県大会出場の実力を発揮して1セットも落とさずに優勝しました。初優勝でした。また、同チームから最優秀選手も出ました。

 

 彼女は「バレーボールは小さい時から続けています。とても楽しいです。スパイクとサーブがとても好きです」と話していました。彼女は縦横無尽にスパイクを相手コートに打ち込んでいました。

 

 羽実杯はバレーボールの普及を目指して、9年前からバレー部顧問の中村先生の呼びかけで始まったものです。

 

 彼は「羽実杯で競い合ったバレーボーラーの中からオリンピックに参加する人が出ることを願って今後も頑張っていきたい」と話していました。

 

 月刊バレーボールの3月号にも羽実杯 中学校の部の様子を掲載して頂く予定です。機会がありましたら、是非ご覧ください。

 

       読売新聞 参照

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課題研究発表会 園芸科

 1月19日(木)、今年度の総決算として、園芸科3年生の課題研究発表会を行いました。

 

 

 園芸科は、3年生になると、生徒自らが課題を設定して、そのテーマに沿って学習する『課題研究』という授業があります。

 

 

 

 同学年の仲間だけではなく、園芸科2年生も参加して、来年度の自分たちの研究テーマを考えながら、先輩の研究成果を聞きました。また、いろいろな教科の大勢の先生方も発表の様子を見に行きました。

 

 

  当日は、3,4時間目を使い、農業基礎室で、専攻ごとに各グループがポワーポイントを使って発表しました。

 

 

 

タイトル

内  容

メロンの栽培について

原産地、品種、植え付け、摘心、人工受粉と収穫

トマトの育て方の種類ついて

ぶったおし栽培で赤くする方法

野菜の付加価値について

食塩・岩塩・真生塩の加工技術について

ポップコーンの栽培

自分たちの好きなポップコーンの栽培について発表します。沢山収穫することができてよかったです。

ソバとハクサイの栽培

ソバとハクサイの栽培計画を立て、豚汁にして食べるまでを発表します。

紅花で染色しよう

種まきから収穫して、紅餅を作りました。ハンカチを染色するまでの工程について発表します。

サツマイモの栽培と焼き芋器の作成

サツマイモを栽培して、石焼き芋にして食べました。羽生市農業まつりで販売もしました。

Happy Happy 結婚式

ウェディングショーと各自の課題研究の発表


 


 

 どのグループも工夫を凝らした発表でしたが、特にフラワーデザインに関しては、美しい花を使った「ウェディングショー」を行うために実際のウェディングドレスやタキシードを借りてきて着用するなどの工夫をしていました。

 

 

 見ている人たちはその手の込んだ発表に感激していました。

 

 

 

 参考までに写真を載せます。

 

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PR動画 1月28日(土)学校説明会

 10月28日の校長日誌にも書きましたが、羽生市は、現在観光協会と協力して、市をPRするための事業の一環として動画を作成しました。その際、本校は、市の依頼を受けて、羽生市を代表する名所の一つとして場所を提供するとともに、生徒、職員が出演しました。

 

 10月21日(金)、本校にて動画を作成するための撮影を行い、動画完成の試写会を、羽生市職員の方の依頼を受けて、12月20日(火)に、出演した生徒や職員同席の下に、行いました。

 

 出演した生徒の皆さんは、動画のために、放課後等に皆で集まってダンスの練習を何度もしていましたので、完成した作品を見て、恥ずかしそうにする一方で、とても嬉しそうでした。

 

 どの生徒も、努力して成果をあげた人の充実感があらわれた表情をしていました。

 

 1月28日(土)には今年度最後の学校説明会を、本校を会場に行います。学校選択に迷っている人、あるいは本校に興味のある方など、是非お越しください。

 

 その場でも、このPR動画を流したいと思います。

 

 PR動画はyoutubeにアップされています。興味ある方はご覧ください。

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インフルエンザ予防

 インフルエンザが流行っています。1月21日付けの新聞によれば、インフルエンザの流行が拡大し、今季の推定患者数は累積で約400万人に迫っていると厚生労働省が20日に発表しました。

 

 流行は更に広がるとみられ、厚労省は「引き続き、予防と感染拡大の防止に努めてほしい」と呼びかけています。

 

 厚生労働省のHPによると、平成29 年第2 週(平成29 年1 月9 日から1 月15日まで)の1週間の推計患者数は99万人で、昨年9月以降の累積で386万人に達しました。患者は10歳未満から70歳以上まで幅広い世代に広がっています。

 

 第2 週の定点当たり報告数は15.25(患者報告数75,576)となり、前週の定点当たり報告数10.58よりも増加し、2週連続で注意報レベルの10人を超えました。

 

 都道府県別では次のとおりです。上位5県を載せます。

愛知県(24.74)

岐阜県(21.00)

埼玉県(20.21)

千葉県(20.04)

福井県(19.50)

 

 同期間の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校等において休校、学年閉鎖、学級閉鎖等の実施状況は、227になっています。内訳は休校が8、学年閉鎖が43、学級閉鎖が176でした。

 

 検出されているウイルスは、高齢者が肺炎などを起こして重症化しやすいとされる「A香港型」が最も多くなっています。

 

 予防方法として厚労省のHPには以下のように書かれています。

 インフルエンザは流行性疾患であり、その予防の基本は、日頃からの十分な休養バランスのとれた栄養の摂取外出時の不織布(ふしょくふ)製マスクの着用外出から戻った際の手洗い流行前のワクチン接種等の方法があります。

  *不織布製マスクとは

 不織布とは織っていない布という意味で繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させたことで布にしたもので、これを用いたマスクのことを不織布製マスクといいます。

 

 更に他人に感染させないというマナーの観点から次のようにも書かれています。

「咳エチケット」について

 厚生労働省は、他の人への感染を防ぐため、「咳エチケット」をキーワードとした普及啓発活動を行い、マスクの着用や人混みにおいて咳をする際の注意点について呼びかけています。

 

咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。

  マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人か

 ら顔をそむけて1m以上離れましょう。

 

○鼻汁・痰などを含んだティッシはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止

 めた時はすぐに手を洗いましょう。

 

咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

 

※咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布(ふしょくふ)製マスクの使用が推奨されます。

※マスクの装着は説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。

※咳エチケットを心掛けることは、周囲にウイルスをまき散らさない効果があるだけでなく、周りの人を不快にさせないためのマナーにもなります。

 

 先日大学入試センター試験が終わりましたが、このあと2次試験に向けて準備する人もいます。私立の試験を受ける人もいます。3年生は学年末試験があります。万全の体調で臨んでほしいと思います。

 さて、皆さん、大切な時期ですので、弱った方々へのいたわりの心と同時に、うつらない、うつさないようにお互いに気をつけましょう。

 

    厚生労働省HP  埼玉県HP  読売新聞  参照

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日本人ノーベル賞 自然科学分野

 スウェーデンのカロリンス医科大学は昨年10月、今回のノーベル生理学・医学賞を、東京工業大学の大隅良典(おおすみ よしのり)栄誉教授に贈ると発表しました。

 

 授賞理由は「細胞内のたんぱく質の分解現象であるオートファジー(自食作用)の仕組みの発見」です。細胞が自分自身の一部を分解し、栄養源としてリサイクルしたり、新陳代謝したりする仕組みを明らかにしました。

 

 大隅教授によれば、当初は注目されていなかった研究分野だったが、「人がやらないことをやりたいと思ったから始めた」とのことです。

 

 東工大での受賞決定後の初講演で大隅教授は、分解現象がどのように終わるのかなどの基本的な仕組みはいまだ分かっておらず、「もっといろいろなデータを蓄積させないといけない」と意欲を示すとともに、学生たちには「自分の興味を大事にして欲しい」とエールを送りました。

 

 ここで、日本の自然科学分野におけるノーベル賞受賞者についてざっと確認してみます。

 「生理学・医学」、「物理学」、化学」の自然科学分野3賞における日本の受賞は、合計で22人、2000年以降では17人という受賞ラッシュです。

 

【3賞を年度別に分類します】 (米国籍の南部陽一郎、中村修二の両氏を含む) 敬称略 

NO

年 度

物理学

化 学

生理学・医学

概要(授賞理由)

1949

湯川秀樹

 

 

陽子と中性子を結ぶ中間子の存在を予言

1965

朝永振一郎

 

 

量子電磁力学におけるくりこみ理論

1973

江崎玲於奈

 

 

半導体におけるトンネル効果の発見

1981

 

福井謙一

 

有機化学反応を電子軌道で説明するフロンティア電子理論

1987

 

 

利根川進

免疫反応で多様な抗体を作り出す仕組みの発見

2000

 

白川英樹

 

導電性ポリマーの開発

2001

 

野依良治

 

化学物質の左右の型を作り分ける不斉合成の開発

2002

小柴昌俊

 

 

宇宙ニュートリノ検出への先駆的貢献

2002

 

田中耕一

 

生体高分子の質量を分析する手法の開発

10

2008

南部陽一郎

 

 

自発的対称性の破れの発見

11

益川敏英

 

 

6種類のクォークの存在を予言する小林・益川理論

12

小林誠

 

 

13

 

下村脩

 

緑色蛍光たんぱく質GFPの発見

14

2010

 

鈴木章

 

有機化合物の合成に役立つクロスカップリング反応の研究

15

 

根岸英一

 

16

2012

 

 

山中伸弥

IPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製

17

2014

赤崎勇

 

 

青色LEDの開発

18

天野浩

 

 

19

中村修二

 

 

20

2015

 

 

大村智

抗寄生虫薬イベルメクチンのもととなる物質を発見

21

梶田隆章

 

 

ニュートリノ振動の発見

22

2016

 

 

大隅良典

オートファジーの仕組みを発見

 

 2016年版の科学技術白書によれば、自然科学分野でノーベル賞につながる研究業績を上げた年齢は、20代後半から30代にかけてです。

 

 ノーベル賞の理由となった研究をした年から受賞までの年数は1940~60年代は15~18年程度、70年代以降は20年以上に延び、2000年代に入ると25年以上と長くなっています。

 

 日本の自然科学3賞受賞者で、これまで受賞時に最も若かったのは湯川秀樹博士の42歳。最高齢は南部陽一郎博士の87歳です。

 

 受賞者22人のうち、40代が4人、50代が4人、60代が6人、70代が3人、80代が5人で平均受賞年齢は64歳になります。

 

 自然科学3賞以外では、川端康成(1968年 文学賞)、佐藤栄作(1974年 平和賞)、大江健三郎(1994年 文学賞)の各氏が受賞しています。

 

 経済学賞の受賞者は日本人にはまだいません。皆さん、こうした話に刺激を受けて、是非「自分の興味を大事にして」それぞれ得意の分野で高みを目指して挑戦して欲しいと思います。

 

       読売新聞  朝日新聞  日本経済新聞  BBC等 参照

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