平成29年度~校長室

平成29年度~校長室

冬支度

 日に日に寒くなり、冬本番へと向かう時期となりました。冬服への入れ換え、こたつやストーブの準備に忙しくなる時期です。ところで、心も体も冬支度できていますか? 特に、働く女性を困らせる冬特有の体の悩みにはいろいろありますが、なかでも今回は「冬太り」を取り上げて、そのメカニズムと対策について、いろいろ調べてみました。冬は寒さから身を守るために脂肪がたまりやすい時期。とはいえ必要以上に太るのも困りものです。不健康な冬太りのメカニズムやその原因を知って予防しましょう。体内に摂取されたエネルギーが、体の代謝によって消費するエネルギーを上回った場合、余分なエネルギーは中性脂肪として脂肪細胞や肝臓に蓄えられます。この量が多いと肥満につながります。夏と冬では夏の方が汗をかくし、基礎代謝(じっとしていても消費されるエネルギー)は高いと思われがち。でも冬は気温が低く、体温も下がることから体は自ら体温を上げようとエネルギーを使用するため、実は夏よりも冬の方が基礎代謝は高いのです。ではなぜ太る? これは寒さによる冷えや運動不足による血行不良が原因と考えられます。血液は栄養素の運搬路。だから血行不良になると酸素や栄養素をうまく運搬できずに内臓機能や基礎代謝の低下につながります。また栄養素が効率よく運搬されないと代謝が悪く、不燃焼型の身体になり、余分な栄養素を蓄積しやすくなります。クリスマス、忘新年会と外食の多い時期は、つい飲み過ぎ・食べ過ぎになりがち。余分なエネルギーが脂肪になるばかりか、食べ過ぎると内臓に血液が集中するため体温が下がり、基礎代謝まで下げてしまいます。結果として余計に脂肪が増えるという悪いループに陥ります。飲み過ぎ・食べ過ぎに注意して適度な運動を心掛けましょう!

 

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インフルエンザを予防しよう

 インフルエンザの流行が今年も懸念され、注意報が出されています。インフルエンザはインフルエンザウィルスの感染によってかかる病気です。主に38~40°の高熱や頭痛、全身倦怠感が症状として表れる全身症状とのどの痛みや咳などの呼吸器の急性炎症症状などがみられます。発熱は通常3~7日続き、熱は下がっても体内にインフルエンザウィルスが残り他人に移ってしまうこともあります。なぜ冬になるとインフルエンザが流行るか? それはインフルエンザが空気感染することに大きな原因があります。冬場は空気が乾燥し、また寒く乾燥した空気は起動粘膜の抵抗力を弱めてしまいます。これらの条件がインフルエンザウィルスにとってはとても好条件となります。 予防接種をうけてインフルエンザを予防するのも大切ですが、日常生活では以下のことに気をつけましょう。
・外出時はできるだけマスクを着用する。他人からの感染を防ぐことだけでなく、他人を感染させるのも防ぎます。
・家に帰ったらうがい、手洗い。
・室内の湿度を保つ。空気が乾燥した状態でインフルエンザウィルスが活発に活動します。その活動を抑えるためにも加湿器などを用い室内の湿度を保ちましょう。また、定期的な換気も必要です。
・体力を保つ。体力が低下するとウィルスに感染しやすくなります。食事、睡眠は十分にとりましょう。
 昨年暮れにインフルエンザにかかり、家で数日間じっとしていましたが、楽しいことはありませんでした。100%防ぐことはなかなか出来ませんが、上記の予防は誰でも出来るのでしっかりやりましょう!

   

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酉(とり)の市

 大分寒くなってきましたね。朝晩はストーブやこたつがほしい季節となってきました。寒くなる11月は酉(とり)の市が各地で開かれます。酉の市は例年11月の酉の日に行われる各地の鷲神社(おおとりじんじゃ)の祭礼で、古くは酉の祭と呼ばれ、大酉祭(おおとりまつり)、お酉様(おとりさま)とも呼ばれます。浅草の鷲大明神社、花園神社、鷲神社の本宮といわれる埼玉の鷲宮にある鷲宮神社、桐生の寂光院などが有名です。祭礼では「福を掻き込む」という洒落にことよせ、「縁起守り」や「縁起熊手」を買い求める人々で賑わいます。商売をしている人は店や事務所などに縁起熊手を飾り商売繁盛を願います。11月の酉の日に行われ11日が一の酉、23日が二の酉。年によっては日のめぐりで三の酉まであることもあります。鷲神社の社伝によれば、「鷲」とは、天照大神(あまてらすおおみかみ)がお隠れになった天岩戸(あまのいわと)を開けた時に、弦(げん)という名前の楽器を持った神様ところへ飛んできた縁起のよい鳥だとか。また「酉の日」は、その後天日鷲命と呼ばれるようになったこの神様を祀っていた浅草の地に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が戦勝のお礼参りをしたのが11月の酉の日であったことに由来するそうです。酉の日が祭礼日となり、やがて市がたつようになったのが、酉の市。ですからこの市、今も正しくは「酉の祭(とりのまち)」と呼ばれる鷲神社の神祭の日なのです。

  

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林檎(リンゴ・りんご)

 リンゴが果物売り場の正面で目立つようになりました。リンゴの原産地はロシアのコーカサス地方と言われています。リンゴは現在、世界で7500以上の品種が栽培されており、亜寒帯、亜熱帯及び温帯で栽培可能ですが、暑さに弱いため熱帯での栽培は難しいです。日本国内での主な産地は青森県、長野県で、この2県が、全国生産量のおよそ75%を占め、ミカンとは対照的に冷涼な気候で育つ果樹の代表格です。「ふじ」は、1962年に青森県藤崎町で誕生した日本で最も一般的に栽培される品種で、日本国外にもさかんに輸出され、名前も日本語発音同様「Fuji」の名で親しまれています。中国・韓国・北アメリカ・オーストラリアなどでの栽培も多く、世界的にも最も生産量の多い品種です。無袋で日光を十分に浴びさせて栽培したものは「サンふじ」の名で出荷されます。表面には薄い皮があり、皮に付着する農薬等の問題や食べやすさの点から、皮をむいて食べられることが多いのですが、便秘改善のため、皮ごと食されることもあります。リンゴの皮むきにはナイフや包丁などが用いられますが、回転式のアップルピーラーが用いられることもあります。また、放射状に切り分けるアップルカッターが用いられることもあり、味は酸味と甘みが強いです。日本におけるリンゴの収穫は品種によりますが、9月中旬から11月中旬です。各品種とも収穫期間は約1ヵ月程度と短いですが、リンゴは高湿度低酸素状態で冷蔵保存することにより長期の貯蔵(およそ9ヶ月間)が可能です。このため、リンゴの出荷は9月から翌年7月ごろまで約10ヶ月間行われ、ほぼ一年中食べることができます。リンゴは、歴史上さまざまなところに登場しますが、旧約聖書に登場するアダムとイヴが、蛇にそそのかされて食べた「善悪を知る果実」(禁断の果実)がリンゴだとされることは有名です。また、ギリシャ神話には、「最も美しい女神に与えられる」と言われた黄金のリンゴを巡ってヘラ、アテナ、アフロディテの3女神が争い、遂にトロイア戦争に至るエピソードがあります。
 風邪の予防の効果もあるので、しっかりと食べましょう!

 

 

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冬に備えて体力アップ

 11月は寒暖差も落ち着き、中旬ごろまでは過ごしやすい日が続きます。体調が安定しやすいこの時期は、冬に備えて体力作りをする絶好のチャンスです。 猛暑による夏バテや寒暖差による不調に苦しめられていた方も、ようやく体調が落ち着いてきたのではないでしょうか。この時期は来る冬に備えましょう。12月以降、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどが流行してきます。こうした感染症に負けない体を作りましょう。 そのための基本は食事です。肥満気味の方は過食に注意が必要ですが、夏バテや寒暖差に弱い虚弱な方は食欲が出てくるこの時期に、積極的に食べましょう。食べ物から栄養をしっかり吸収することで病気に対する抵抗力が高まり、感染症にかかりにくくなります。 もう一つのポイントは運動です。ウイルスなどの外敵から体を守る免疫の中心的な役割をしているものの一つが、白血球の一種であるリンパ球です。リンパ球は血液循環をよくすることで、活発に働きます。このため、手足の細い血管まで、全身の循環をよくする有酸素運動が有効です。具体的にはウオーキングや水泳などがよいでしょう。また、ストレッチ体操もおすすめです。東洋医学でいう「ツボ」は自律神経の働きに深く関与しています。ツボは肩甲骨を中心に各関節に集中しているため、手足を曲げたり、伸ばしたりする体操をすると自律神経の働きがよくなり、免疫が活性化されます。冬の準備としてはインフルエンザの予防接種も大事です。ワクチンの株と流行するウイルスの株が一致すれば、高い予防効果(有効率は約70%)が期待できます。接種の1~2週間後から抗体値が上がり始め、約3カ月効果が持続するとされています。インフルエンザが流行するのは12月から2月にかけてですので、11月中旬までに接種するのがよいでしょう。

  

 

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全校集会

 本日4限、明日に創立百周年記念式典を迎えるにあたり全校集会をおこないました。担当の關先生から会場への生き方や会場での対応についての話の後、音楽の本多先生、根岸文先生の指導で校歌練習、及び当日の演奏会で歌う「にじいろ」の練習をおこないました。
 明日は多くの御来賓や地元の方々、同窓会、PTAの方々がいらっしゃいます。しっかりとした態度の望んでいただければと思います。

 

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秋の夕暮れ

 日が短くなり、夕暮れにもの悲しさを感じる頃となりました。秋の夕日は他の季節とは一味違いますね。童謡「夕焼け小焼け」でも秋のわびしさが感じられます。 平安時代の女流作家清少納言も、「枕草子」のなかで秋について次のように綴っています。『秋は夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。』
現代語訳(秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音などが聞こえてくる様は、改めて言うまでもなく素晴らしい)。」
 すでに綴ったように、秋は秋でこの時期の楽しみもありますので、自分の秋を楽しんでください!

 

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秋の1日

 今日は県民の日で生徒はお休み。学校のなかは活動している部活動も少なく、静かです。午後になり風が強まって、赤く彩った葉が宙を舞っています。明後日は創立百周年記念式典が予定されており、先生方は最後の準備に追われています。天気が良くなることを期待します。

 

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七五三

 明日は七五三です。これは7歳、5歳、3歳の時に子供の成長を祝う年中行事。本来は数え年ですが、現在は満年齢でおこなわれる場合が多いです。地方によっては男の子の5歳、女の子は3歳と7歳の年の11月15日に、成長を祝って神社・寺などに詣でる年中行事です。男の子の3歳を七五三に含めて祝う地方もあります。現在では全国でさかんにおこなわれていますが、元来は関東圏における地方風俗でした。3歳は髪を伸ばす「髪置(かみおき)」、5歳は初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」、7歳はそれまでの紐付きの着物に代わって、本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとき)・紐落(ひもおとし)」の名残りです。現代では行事に正装に準じた衣装(晴れ着)で臨み、洋服の場合もありますが和服の方が多いようです。少女は、この時に初めて化粧(厚化粧の場合が多い)をしてもらう場合が多いです。また、七五三は千歳飴を食べて長寿と健康を祝います。千歳飴は、親が自らの子に長寿の願いを込めて、細く長くなっており、縁起が良いとされる紅白それぞれの色で着色されています。千歳飴は、鶴亀(つるかめ)や松竹梅などの縁起の良い図案の描かれた千歳飴袋に入れられています。みなさんもお宮参りした記憶があると思います。

 

  

 

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県民の日

 明日は県民の日で、生徒は休み。県民の日は1871年の廃藩置県で埼玉県が誕生したことに由来し、埼玉県成立100年を記念して1971年に制定されました。この日は県内の公立高校をはじめ、県内の公立小中学校も休業日となります。また、埼玉県立公園や博物館など県内各市町村が運営する一部施設が入場無料となります。併せて、埼玉県内の一部テーマパークの入場料が無料となったりと、協賛行事が催されます。東京ディズニーランドは無料ではありませんが、多くの埼玉県の小中高生で混雑しているようです。秋の1日を満喫してください。

 

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木枯らし(こがらし)

 朝夕冷ヤリとし、冷たい風が吹くようになりました。このような風を木枯らし(こがらし)と呼びます。木枯らしは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風のことで、冬型の気圧配置になったことを示す現象です。凩とも表記します。日本の気象庁では10月半ばから11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置になった時、北よりの風速8m/s以上の風が吹くとその風を「木枯らし」と認定します。そして毎秋最初の木枯らしを木枯らし一号として発表します。関東地方における1992年から2001年の10年間の平均では11月7日頃でした。「木枯らし二号」や「木枯らし三号」もあり得えますが、発表は行われていません。なお、「木枯らし一号」は関東地方と近畿地方でしか発表されません。

   

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産業教育フェア

 11月9日(土)、10日(日)、大宮ソニックシテイで第29回産業教育フェアが開催されました。本校からは日の開会式やCGポスターコンテスト、ドリンクラベルコンテスト、ポケットティッシュコンテストに商業系の生徒が参加しました。CGポスターコンテストでは、商業科3年の佐藤君が埼玉県産業教育振興会長賞を、ドリンクラベルコンテストでは、商業科3年の高橋君が県教育委員会教育長賞、キリンビバレッジ優秀デザイン賞をビジネス会計科3年の石橋さんが、キリンビバレッジ特別賞を商業科3年の笹本さんが受賞しました。また、ポケットティッシュコンテストでは、県教育委員会教育長賞を情報処理科3年の保泉さん、広沢園優秀デザイン賞を情報処理科3年の森田さんがそれぞれ受賞しました。日ごろの学習の成果を十分に発揮することができ、県内の中学生や保護者に専門教育のよさを知っていただく機会とすることができました。

 

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小春日和(こはるびより)

 小春日和は「春」という字がつくので4月頃かと思ってしまいますが、小春とは旧暦の10月の別称で、現在でいう11月頃の気候です。寒さが増した頃ろの春を思わせるようなぽっかりした暖かい陽気を言います。冬が近づく前のひとときで、何か心も安らぎます。アメリカではインディアンサマーといいます。日本は春の陽気を意味し、アメリカでは夏の陽気を表します。これはアメリカの夏が日本のような湿度の多い夏ではなく、さらりと陽気な暑さだからかもしれません。アメリカ以外にも中緯度にある国々には、似たような陽気な気候になることがあり、それぞれに小春日和を指す言葉があるそうです。

 

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イチョウ

 イチョウの葉が黄色く染まる頃となりました。黄葉した葉イチョウ(銀杏、公孫樹、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物の一種。裸子植物門イチョウ綱の中で唯一の現存している種です。中国原産の落葉高木で、高さは20~30mm。葉は扇形で葉脈が付け根から先端まで伸びています。また、葉の中央部が浅く割れていて、針葉樹とされる場合もありますが、厳密には広葉樹にも針葉樹にも属しません。雌雄異株であるため、雄株と雌株があり、実は雌株にのみなります。雌雄の区別は葉の形でできるという俗説もありますが、植物学的には根拠がありません。花期は4~5月で、雌花、雄花とも葉が芽吹くと共に出てきます。実がなるには雄株の花粉による授粉が必要です。花粉は1km程度離れた雄株からでも飛散してくると言われています。長寿で、成長すると巨木になります。そのため、各地に巨木イチョウが残っており、その中には弘法大師空海が手植えしたとの言い伝えがある木も多くあります(イチョウの日本伝来の年代との矛盾もあります)。またイチョウは色づいた時の美しさから、街路樹(銀杏並木)として、植えられているところも多くあります。東京の明治神宮外苑や、大阪御堂筋の並木道は有名です。アヒルの足のような形の葉は、秋には黄色く黄葉し、落葉します。イチョウの実(正式には種子)は銀杏(ぎんなん、ぎんきょう)といい、殻を割って調理されます。種子は熱すると半透明の鮮やかな緑になり、彩りを兼ねて茶碗蒸しなどの具に使われたり、酒の肴としても人気があります。ただ、独特の苦味と若干の臭気があるため敬遠する者も多くいます。木自体のことも「銀杏」と書く(この場合は「イチョウ」と読み、「ぎんなん」は実を指します)。なお、ギンナンは日本全土で生産されていますが、特に愛知県中島郡祖父江町(現稲沢市)は生産量日本一です。ギンナン採取を目的としたイチョウの栽培もこの地に始まるとされますが、それは1900年前後のことと伝えられています。熟すと肉質化した外皮が異臭を放ちます。異臭の主成分は酪酸とヘプタン酸で、異臭によりニホンザル、ネズミ、タヌキなどの動物は食用を忌避します。一方で、中にはアライグマのように平気で食べるものもいます。

 

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天高く馬肥ゆる秋

 天高く今肥ゆる秋。聞いたことのある人が多いと思います。秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節です。秋の季節の素晴らしさをいう句で、空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる秋。秋の好時節をいう言葉です。天を地球の回りにある空気の部分と仮定すると、暑い太陽光線を受けて空気が膨張する夏が最も高く、冬に低くなるので、秋は中ぐらいの高さと言えます。それなのに、秋の空が高いと言われるのは、夏の間の湿気の多い空気に変わって、大陸育ちの乾燥した空気が日本を覆い、視界が良くなるために空が高く見えるからです。「天高く馬肥ゆる秋」は、漢語で「秋高馬肥」といい、中国北西部の農民にとっては恐ろしい警告を意味することわざです。紀元前、中国の北方に匈奴(きょうど)と呼ばれる騎馬民族が遊牧生活を営んでいました。彼らの住む土地(モンゴル高原)では冬の寒さが厳しく、その期間は食料が全くとれませんでした。匈奴の人々は馬に春や夏、十分に草を食べさせ肥えさせ、秋になり(中国側で)農耕を営む人々が収穫の時期を迎えると、その収穫物を強奪するために(たくましく肥えた)馬を駆って一斉に南下しました。中国の王はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として言ったことに由来します。つまり、「天高く馬肥ゆる秋」とは、「秋には北方騎馬民族の侵略を警戒せよ」という戒めの言葉であり、「秋には必ず異変が起きる」という意味の故事成語なのです。

 

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立冬(りっとう)

 立冬とは二十四節気の1つで、今年はあす11月8日が該当します。立冬は初めて冬の気配が現われてくる日になります。『暦便覧』では「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明しています。立冬の期間の初候には、ツバキが初めて開き、山茶花(さざんか)が咲き始めます。次候では地が初めて凍り始めます。末候には金盞香(きんせんか)や 水仙の花が咲きます。最近は温暖化が進み、“冬来たる”と言えど11月初めはまだまだ秋。しかし、日中の陽射しは幾分弱まり、日暮れが早くなって朝夕には空気の冷たさを感じ始める頃です。季節感がなくなって久しい現代人の暮らしですが、古来より大切にされてきた日本人の自然観はまだこんな言葉に残されているようです。

 

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紅葉狩り

 関東地方の平野部でも、少しずつ紅葉が進んでいるようです。学校の桜も赤くなり、葉を落とし始めています。紅葉を鑑賞する習慣は、奈良時代から始まったといわれ、「万葉集」にも登場しています。平安時代の頃には貴族の間で広まり、紅葉を愛でながら宴を開いていたようで、その様子は「源氏物語」にも描かれています。その後、江戸時代には庶民も楽しむようになり、季節の行事として定着していきました。紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのはどうしてでしょう。「狩る」とは獣を捕まえるということですが、花や草木を探し求めるという意味もあるそうで、果物を採る場合にも使われます。「いちご狩り」や「ぶどう狩り」って言いますよね。採集するわけでもなく、紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのは、狩猟を好まない貴族が自然を鑑賞するすることを狩りに例えたと言われていますが、定かではありません。春の桜は「花見」といい桜狩りとは言いません。やはり狩猟のシーズンの秋だから「狩り」という言葉を用いたのでしょうか。また、元々は紅葉を集めて楽しんでいたのが、眺めることに変わっていったという説もあります。

 

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秋のお祭り

 秋はお祭りシーズン。秋祭りには、浴衣を着て出かける夏の祭りとはひと味違う楽しみがあります。でもよく考えてみると、どうして秋に祭りをするのでしょう? 春や夏の祭りとの違いは何? そもそも「祭り」とは何でしょう? 「まつり」という言葉は「まつる(祀る)」の名詞形で、感謝、祈り、慰霊のために神、仏、祖先をまつる行為をいいます。「祭」という漢字は、切った肉の象形である「月」と、手の象形である「又」、祭壇の象形である「示」からできており、いけにえの肉を祭壇にまつる様子を表しています。つまり、本来「祭り」というのは祭祀なのです。日本にはたくさんの祭りがありますが、昔から続いている祭りは祭祀の性格を持っており、感謝・祈り・鎮魂など、日本人が生きていく上での思いが表れています。しかし、近年は祭祀の性格をもたないイベントや町おこしなどの要素が強い賑やかな行事も「祭り」と呼ぶようになりました。後者の意味はさまざまなので、前者(祭祀の性格をもつ昔ながらの祭り)をとりあげます。日本の祭りを語る上で欠かせないのが、農耕です。農耕を主としてきた日本では、春に種を撒き、夏に育て、秋に収穫をして、冬は籠る(こもる)という生活を繰り返してきました。こうした営みが祭りに反映されているので、春夏秋冬で祭りの性格が異なります。伝統的な日本の祭りは、大変奥が深いもの。それぞれの祭りの意味や由来を知ることで、楽しみ方も深まります。また、祭りには文化を伝承したり、地域社会で「横の絆」を結び、暮らしの基盤を整えたりする役割があるので、「行事育」の観点でも見逃せません。

 

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文化の日

 明後日は文化の日で、国民の祝日です。国民の祝日に関する法律(祝日法)では「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としています。1946年に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視しているということから、1948年公布・施行の祝日法で「文化の日」に定められました。この日、皇居では文化勲章の授与式が行われます。またこの日を中心に、文化庁主催の芸術祭が開催されます。戦前から文化の日の制定までは、明治天皇の誕生日であることから明治節(明治時代には天長節)という祝日になっていましたが、これとは関係なく定められたということになっています。またこの日は晴れの特異日となっていて、晴れになる確率が高いです。

 

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11月の風景

 11月になりました。さすがに「暑い!」という日はほぼなくなりましたが(笑)、紅葉の声はまだまだのところも多く、温暖化がすすんでいることを感じます。さて、日本では旧暦11月を霜月(しもつき)と呼び、現在では新暦11月の別名としても用いています。「霜月」は文字どおり霜が降る月の意味ですが、他に「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説もあります。英語での月名、Novemberは、「9番目の月」の意味で、ラテン語で「第9の」という意味の「novem」の語に由来しています。ところで、10月に出雲に送り出した氏神様や山に戻った田の神様はどうしているのでしょう? 11月の風習には、移動する神々をもてなす心意が見えます。11月は各地の神社で神楽を奏上することが多いため、別名「神楽月」と呼ばれています。田の神は春に山から降りて田を守り、冬に入ると再び山に登って山の神になりますが、柳田国男は『年中行事覚書』の中で「刈り入れ直後の祝いの日に、すでに田の神のお帰りを送った地方でも、なおもう一度この霜月の祭りの日を、何もしないでは過ごすことができなかった」としています。霜月神楽は出雲や山から帰ってきた氏神様をもてなすためのものなのでしょうか。出雲で大仕事を終え、新たな1年を迎える思いを表しているのかもしれません。秋真っ盛りと言えますが、冬の準備も始める時期になったのですね。寒くなってきたので、空気もひんやりと乾燥してきました。風邪や体調不良に注意してがんばりましょう!

 

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