校長室

令和2年度~校長室

3学期始業式

3学期始業式の校長講話

 1月8日(金)に3学期の始業式を行いました。校長講話の概要は、次のとおりです。

  皆さん、明けましておめでとうございます。

  本題に入る前に、「明けましておめでとうございます」という挨拶の意味についてお話します。「明けまして」の「明ける」は、ある期間が過ぎて次の状態となることを意味します。例えば、夜が明ける、梅雨が明けるなどです。ここでは、新しい年になったことを意味します。そして、かつて日本は、生まれた年を1歳として、正月を迎えると1歳年を加えるという方法で年齢を表していました。つまり、「明けましておめでとうございます。」という挨拶は、「年明けを無事に迎え、年を重ねることができてめでたい。」という意味で使われていました。これがもととなり、現在は新しい年を迎えたお祝いの挨拶として使われるようになったと言われています。コロナ禍においては、これまで当たり前に使っていた「明けましておめでとうございます」が、大変意味深い挨拶に思えます。 

 3学期の始業式のテーマは、次の2点です。

 1点目は、丑年について。今年は、丑年です。歴史は繰り返されるというので、過去の丑年の出来事を調べてみると、共通して世界的に社会が大きく変わるきっかけとなる出来事が起きていました。

 1961年、旧ソ連のガガーリンが、人類初の宇宙飛行に成功。

 1973年、オイルショックによる世界的経済混乱。 

 1985年、先進国5カ国(日・米・英・独・仏)による為替レート安定化に関する合意(プラザ合意)の発表 。

 1997年、香港が、イギリスから中国に返還。

 2009年、アメリカでは、オバマ大統領が誕生。日本では、自民党から民主党へ政権交代。

 私は、今回の丑年は、コロナウイルスに打ち勝つ医薬品が開発され、人々に行き渡る年になることを祈っています。 

 2点目は、心づかいと思いやりについて。コロナ禍で様々な行動の制約が余儀なくされる今だからこそ、他者への心づかいや思いやりが一層大切になると思い選んだテーマです。

 地元羽生市出身の詩人に、宮沢 章二さんという方がいます。その方の「行為の意味」という詩の中に、次のように書かれた部分があります。

   心はだれにも見えないけれど、心づかいは見えるのだ

   胸の中の思いは見えないけれど、思いやりは見えるのだ

    あたたかい心が、あたたかい行為になり

   やさしい思いが、やさしい行為になるとき

   「心」も「思い」も、初めて美しく生きる

   それは 人が人として生きることだ

 私は、この作品を読んで、とても優しく美しい詩だと思いました。私たちは、自分一人で生きているのではなく、人との関わり合いながら生きています。人として生きることとは、他者との関わりを深く考えて行動することだと思います。そして、人のためを思って行う行為は、いずれ必ず自分のもとに返ってくると信じています。

  1月7日に、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を対象として、緊急事態宣言が出されました。学校については、臨時休業の措置は行わず、感染防止対策を徹底しながら教育活動を続けていきます。このような状況で迎えた3学期ですが、3学期は、学年の締めくくりとなる重要な学期です。3年生は、高校生活の集大成として、残り少ない期間をしっかり過ごしてください。1、2年生は、確実に進級するために、授業を大切にし、定期試験対策を行い、提出物の出し忘れが無いように取り組んでください。

 

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